活動報告

 昨日、自民党の再生会議が開催され、私も出席して来ました。私は様々な意見が忌憚なく出された、良い会だったと思います。尚私の会議での発言が新潟日報に報じられ、それに対して、「魚沼市旧湯之谷の同世代」さんからコメントがありました。新聞報道では私の真意が伝わっていない部分がありますので、コメントに対するレスポンスの形で、私のこの会議での発言全文をご紹介したいと思います。

「魚沼市旧湯之谷の同世代」さんのコメント

 もう他陣営の論評はやめたらどうですか?敗軍の将兵を語りすぎて見苦しい。
 「組織の劣化」「新人候補の言うことを聞いてくれない」(9/16新潟日報)よくぞ言った! 自分を棚に上げ。少しは栗原を見習ったら。寝床の商家の旦那が語る義太夫はもう聞きたくないって結構感じてる人は多いよ。

それに対する私のレスポンス

「魚沼市旧湯之谷の同世代」さん、コメント有り難うございます。

 新潟日報に掲載された文章を読めば、確かにそう言う印象を受けるでしょうね。しかしあの場は「自民党再生会議」で、「再生の為の方策」を話し合う場です。例えお互いに耳が痛くても、率直な議論をぶつけ合うべきでしょう。その場で「自分が悪い、何も言うことはない」というのは確かに美しいかもしれませんが、皆が「自分が悪かった、何も言うことはない」と自己批判をして「再生会議」が終わるなら、何の為の「再生会議」かと言うことになります。
 因みに私の発言はダイジェストされていて誤解を招く文章になっていますが、発言全文を私の記憶する限りで記載すると以下の通りになります。

 「私は2点申し上げたいと思います。先ず第1点はマスコミ対策。これは先ほど、マスコミに厳重に抗議しろと言う話がありましたが、私は反対の方向で申し上げたいと思います。マスコミ批判はいくらしたってマスコミが変わるものじゃありません。私は無意味だし、見苦しいだけだと思います。大体私達は政治家です。マスコミを介して有権者に言葉を伝えるプロのはずです。その私達が、私達の言葉が正しく伝わらなかったのはマスコミが悪いというのでは、一体私達はプロなのかと言うことになる。是非ここは、『マスコミに正しく伝えてもらう為にはどういう話し方をすべきか』と言う方向でマスコミ対策を立てていただきたい。(ここで、『そんなこと出来るか!』という野次が入りました)。出来ない?出来ますよ。閣議の前に、閣僚そろってマスコミに対するコメントを整理して、『全員、にっこり笑って答える』これを徹底するだけで全然違う。それもせずに、ただ『マスコミが悪い』なんて言ってマスコミに喧嘩を売っても、事態は悪化するだけです。是非この点をご検討下さい。

 第2ですが、誰も触れないので敢えて触れようと思いますが、地方組織の問題です。勿論私も悪かったし、正直執行部にも問題はあったと思います。でも、地方の現場にも問題はあった。地方組織は劣化している、それは率直に認めるべきだと思います。日産を例にとってみると分かると思いますが、傾く会社って言うのは、勿論取締役会も悪いし、出す商品も悪い、でも現場にも問題があるんですよ。カルロスゴーンさんは、取締役会も直したし、商品も改善した、でもその後は、自ら現場に出向いて現場の一人一人にゴーンイズムを徹底した、それで日産は立ち直ったんだと思います。
 自民党も同じです。本部も変わっていただきたい。勿論候補者も変わらなければいけない。でも、現場も変わらなければいけません。今回の選挙では、率直に言って現場に与党気質がしみこんでいて大名選挙をしてしまいました。我々は野党になるわけですから、次回これをやったら絶対に負けます。私も勿論変える為に努力しますが、正直新人候補の言うことなんて、誰も聞いてくれません。ここは次の総裁がしっかりとしたリーダーシップをとっていただいて、党本部を変え、候補者を選んだ後は、是非地方の現場を回って『野党としてチャレンジャーとなるんだ』それを徹底していただきたいと思います。『誰かだけが悪い』ではなく、『全員が変わる』でなければ、自民党は再生しません。どうぞ宜しくお願いいたします」。

 

 正に「マスコミに正しく言葉を伝えてもらうのは極めて難しい」という話ですが、これまた、マスコミを責めるのではなく、次回はしっかり伝えてもらえて、でも改善策として意味のある話をしようと、私は思っています。


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コメント

マスコミは「10を知って2?3を書く」のが本分ですが、「2しか知らず10を書く」態度や「切ってはならない所を切る」作為的な報道が有るのは仕方ないです。
誠実に語り、愚直なまでに誠心誠意に語ってくれる米山さんの人間性を私達は理解していますよ!
真っ直ぐに堂々と言葉を語って下さい。心ある言霊は私達の心にちゃんと届きます。私達は米山さんの言葉を待っていますから!
批判や誤解があっても、誠心誠意語る米山さんの言葉は必ず届きます。民主党支持の私を米山隆一党に変えたのですから!

  • Posted by 長岡市民(ノリ)
  • at 2009/09/16 16:52:26

  当選もしていない身分で上記のことを党に対して発言するというのは勇気のあることだと思います。
 かつて自民党が大勝した時に新人議員に対して自戒するように目立たないようにというはなしがあり、また今回も民主党の方で新人議員の省庁への資料請求を控えるようにという新聞報道がされていました。
 個人的には国会議員の資料請求にこたえられない方に問題があると思います。
 大勝したときの新人議員は自民、民主にかぎらず発言権がないようなかんじですね。
 米山さんには今の立場だからこそ自由に発言して欲しいと思います。

  • Posted by 長岡М
  • at 2009/09/16 19:02:24

政治家?
ウィキペディアで調べてみました。
マックス・ヴェーバーは、「政治家の本領は『党派性』と『闘争』である」と指摘している。そのうえで、政治家に求められる資質として

1.未来を構想しながら、現実を変革していこうとする情熱 
2.現状をいまそこにあるままに、しかも一定の距離感覚をもって理解できる洞察力 
3.政治がときには暴力を手段として選ばざるを得ないことを踏まえた結果責任への自覚 
の3つを挙げている。
だそうです。
この日本でこの条件に当てはまる政治家は何人いるのでしょうかね?
米山さん・・・がんばってください。

  • Posted by 4区市民
  • at 2009/09/16 19:08:20

正直言うと自民党は嫌いではないけれど、新潟県の自民党は大嫌いです。
居ても居なくてもどうでも良い古株の県議がふんぞり返っている新潟自民党は「一体何様ですか?」って問いたい。地方の声を聴く?再生自民党が古い体質の象徴の「盲腸みたいな勘違い県議」達の声を聴くならまるで意味が無いと思います。忌み嫌われた古い体質の象徴が、新潟の自民党をいつまでミスリードする気なんでしょうか!?
自民党が生まれ変わるならば、新潟県の自民党の有り様もドラスティックに変わるべきではないですか?率直に感じます。新潟の自民党の有り様は余りに古く周回遅れではないですか?

  • Posted by 法性則行
  • at 2009/09/16 19:39:44

でも感情的には議員にもなってないくせに という見方になります。いくら正論をならべられても 「自分が偉い」という印象が定着してしまいました。

  • Posted by でんすけ
  • at 2009/09/16 22:26:49

「長岡市民(ノリ))さん、コメント有り難うございます。前向きの(苦笑)マスコミ対策、頑張ります。

「長岡M」さん、コメント有り難うございます。この日は、「是非何でも言って下さい」という会だったので、大して勇気が必要だったわけではありません(苦笑)。「無礼講の会議」と「マスコミオープン」というセッティング上のミスマッチの結果生じた事態と言うのが正直なところでしょう。私もその辺への考慮が十分でありませんでした。発言は場面に応じて自由闊達/慎重に行っていきたいと思います。

「4区市民」さん、コメント有り難うございます。マックス・ウェーバー、良いですよね。是非1-3を身につけられるように頑張りたいと思います。

「でんすけ」さん、コメント有り難うございます。それはちょっと残念ですね。私は自分が偉いとは全く思っていません。でも私は、「自分がどんな立場であれ(当選していようがいまいが)発言の自由を有している」と思っています。そしてそれ故に、「他人も当然発言の自由を有しているし、それが私に向けられたものなら、それに向き合うのは当たり前である」と信じています。
 逆に私は、「○○になるまでは黙っていよう」「自分は○○でないのだから発言すべきでない」と言う人を正直あまり信用できません。そう言う人は、多分他人にも同様の発言の制限を適用し、制限に当てはまる他人から向けられた発言には真面目に向き合わないと思うからです。
 誰もが発言の自由を有し、それ故に誰もが他人の発言に耳を傾ける、勿論現実には難しいところも沢山ありますが、私はその気持ちを決して忘れたくないと思っています。

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2009/09/16 23:10:18

法性則行さん、コメント有り難うございます。

 すみません、レスポンスが飛んでしまいました。個別に言うと怒られそうなので(苦笑)控えます。ただ、自分の発言を正当化するわけではありませんが、「全員が変わらなければならない」のは間違いないと思います。

 執行部だけが謙虚になったり、候補者のみが頭を下げたり、はたまた地方の現場だけが頑張ってみても良い結果は生まれません。皆が「チャレンジャー」として有権者の声を汲み取って、地域と日本の為に本当に必要なことを実現していくんだという認識を共有しなければならないと思います。
 
 その為には、これまた自分を正当化するわけではありませんが、「執行部は黙れ」「候補者は発言するな」「地方は静かにしろ」などと言わず、全員が全員に対して言うべきことは言い、全員がそれに対してきちんと耳を傾けるという姿勢が重要なのではないかと思います。

 党再生の道は険しいですが、くじけず頑張ります。

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2009/09/17 05:17:12

>大体私達は政治家です。マスコミを介して有権者に言葉を伝えるプロのはずです。

報道機関が「報道の自由」という美名を盾に、国民の知る権利を侵害したらどうなるでしょうか。

地上波マスコミが、麻生・鳩山の党首討論会のノーカット放送を拒否(2009年08月07日)
http://koramu2.blog59.fc2.com/blog-entry-478.html


>その私達が、私達の言葉が正しく伝わらなかったのはマスコミが悪いというのでは、一体私達はプロなのかと言うことになる。

報道機関には、国民に真実を伝える義務があると愚考します。(でなければ消費者から捨てられます。)
故に、言葉が正しく伝わらなかった場合、これは報道機関の職務怠慢と見るべきです。

特にテレビの場合、放送法により
「政治的に公平であること。」
「報道は事実をまげないですること。」
「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。」
と、上記のように定められています。


>是非ここは、『マスコミに正しく伝えてもらう為にはどういう話し方をすべきか』と言う方向でマスコミ対策を立てていただきたい。
>正に「マスコミに正しく言葉を伝えてもらうのは極めて難しい」という話ですが、

「ミスリードされぬように政治家の側が対策をせよ」などという話は、正に本末転倒です。

日本の報道機関の水準が低い以上、政治家は恣意的な解釈や発言の曲解を免れるべく、言動を常に録音、録画し、一次資料としてウェブサイト上でいつでも公開できる態勢を整えるべきです。
そういったマスゴミ対策なら歓迎いたします。
是非、ご一考下さい。

  • Posted by 積極財政派
  • at 2009/09/18 01:46:07

財政積極派さん、コメント有り難うございます。

確かにマスコミにはマスコミで、「正しく伝える義務」がありますが、そこは人間のやることで、勿論間違いも不十分も起こります。しかしだからといって、それを取り締まろうと思ったら、「正しいか正しくないかを、誰がどう判断するのか?」と言う問題が生じます。
政府による取り締まりなどと言うのは民主主義国家として絶対やるべき事ではありません。私は、そこはマスコミの皆さんに義務は義務として認識していただいた上で、基本的には自由にやってもらうしかないと思います。そしてそうであるなら、こちらも「マスコミには伝える自由があることを前提として、彼らが自由に伝えても尚正しく伝わるように努力する」のは当然だと思います。

検証のための「全文提示」は勿論一つのアイディアですが、総ての場面に義務づけると、それをする力のない中小メディアを排除することにつながります。これはむしろマスコミがやるべき事と言うよりは、インタビュー、報道を受ける政治家側がやればよいことではないかと思います。正に私のこの記事のように(苦笑)。

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2009/09/21 11:19:18

2009/09/21 11:19:18
米山 隆一様

>「正しいか正しくないかを、誰がどう判断するのか?」

報道の内容に疑問を持った視聴者が告発し、司直が判断します。
その為に必要なのは客観的資料のウェブ上での公開と、捏造報道に罰則を規定する放送法の改正です。


>彼らが自由に伝えても尚正しく伝わるように努力する」のは当然だと思います。

そして又、解釈に齟齬が生じブログで真意を説明する、と(笑)。


>検証のための「全文提示」は勿論一つのアイディアですが、総ての場面に義務づけると、それをする力のない中小メディアを排除することにつながります。これはむしろマスコミがやるべき事と言うよりは、インタビュー、報道を受ける政治家側がやればよい

一回で良いので私のコメントに目を通してください。

>日本の報道機関の水準が低い以上、『政 治 家 は』(中略)言動を常に録音、録画し、一次資料としてウェブサイト上でいつでも公開できる態勢を整えるべきです。

と、政治家側がやるべきだとお書きいたしました。

  • Posted by 積極財政派
  • at 2009/09/23 09:54:37

「財政積極派」さん、コメント有り難うございます。

すみません、「政治家側が全文を保存する」訳ですね。それは対処法として行って良いことだと思います。
因みにその上で「司直が判断する」と言うことですと、これは現行の「名誉毀損罪」の適用とさほど変わらないことになろうかと思います(今でも結構色々な政治家がマスコミとどんぱちやってますでしょう?)。おっしゃるところは「名誉毀損罪」の原告適格を一般人にまで広げ、且つ特にTV局への放送法上の行政罰・刑事罰を導入すると言うことでしょうか。こちらも考えても良いのでしょうが、私は「報道の自由」というのは民主主義社会では最大限尊重されるべき事で、国家権力によるその制限には、例えそれが司法によるものであっても、慎重であるべきと思います。基本的方向として、現行の「事実無根で、公益目的を有さず、相手の名誉を毀損する場合」のみにこれを認めると言うことで私は良いのではないかと思います。
>「そして又、解釈に齟齬が生じブログで真意を説明する、と(笑)。」
その通りです。人に真意を伝えるのは、どんな手段を使っても、極めて難しいことです。例え「財政積極派」さんがおっしゃるとおりの行政罰や刑事罰からを導入して、それによって震え上がったマスコミが、本当に真剣に政治家の真意を伝えようとしても、そこには時間の制限もスペースの制限もあります。「常に自分の言いたかったことが相手に100%伝わる」と言うことは絶対にありません。どんな状況でも、現実の制限の中で、相手に自分の意志がきちんと伝わる努力をすることは、私は政治家の義務であると思います。

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2009/09/24 12:05:54

2009/09/24 12:05:54
米山 隆一様

>「名誉毀損罪」の適用とさほど変わらないことになろうかと思います。

放送法に罰則を規定すれば「名誉毀損の有無」ではなく「放送法違反の有無」が明らかになります。
これが私の最初の望みです。


>「報道の自由」というのは民主主義社会では最大限尊重されるべき事

「報道の自由」によって有権者に正しい情報が伝えられて初めて、健全な民主主義が成り立つ、
という事でしたら、それは私も心得ております。

本来、「報道の自由」は国民の知る権利の追及の為に機能する筈でした。
しかし現在は「報道の自由」という建前により国民の知る権利が阻害されています。
剰え罰則規定が無い事により放送法違反も日常茶飯となってしまいました。
国民は明らかに不利益を被っています。

最も憂慮すべきは、その事実にすら気付かれない方々が大半を占めているであろう事です。
「報道機関が進んで嘘を伝える筈がない」と、思い込まれているのでしょう。
何の根拠もなしに。


>国家権力によるその制限には、例えそれが司法によるものであっても、慎重であるべきと思います。

現在の放送法が正しく効力を発揮するように罰則を定めるだけです。
仮に日本にそぐわないとなれば、その次の選挙で当選した国会議員たちが改正し直すだけです。
勿論その時には第3条2項の2号から4号が削除され、完全に自由な報道が行われる事になるでしょう。


>行政罰や刑事罰からを導入して、それによって震え上がったマスコミが、本当に真剣に政治家の真意を伝えようとしても、そこには時間の制限もスペースの制限もあります。「常に自分の言いたかったことが相手に100%伝わる」と言うことは絶対にありません。

「常に放送法を遵守しているテレビ局(笑)」は震え上がる理由も反対する理由もないでしょう。

更に、罰則がつけば正しい情報を伝えるよう努力するでしょうし、捏造報道も減少するでしょう。
人間ですから絶対に間違いを犯さない、という事はあり得ませんが、性善説が通用しないのも又事実です。

それと、
相手方(情報の受け取り手)に伝わるのは、
「自分の言いたかったこと」ではなく、
「自分の言ったこと」だけです。

  • Posted by 積極財政派
  • at 2009/09/26 11:32:56

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