活動報告

ボランティアと利権と民主主義

  • 米山 隆一
  • at 2013/3/25 18:46:09

 「農地集約化②」にたいする「とおりすがり」さんへのコメントが長文になりましたので、別稿としてアップさせていただきます。

「とおりすがり」さん、コメントありがとうございます。

 おっしゃることは非常によくわかります。私は自民党で立候補するまでは、ごく普通に、「自民党土建政治」に否定的な意見でした。

 ところが実際に選挙をしてみると、「建設業の方々ほどありがたい方はいないし、これこそ民主主義の一形態で、自民党的政治にも理はある。」という意見もありうるなと、思うようになりました。

 選挙活動は、多くのボランティアの方々の汗によって支えられていますし、逆に言えば支えてくださる方がいなければ成立しません。「とおりすがり」さんがおっしゃる通り、民主主義とは、国民自身が、自ら実現したい政策の為に、自ら汗を流す制度だと言えます。その考えに立てば、建設業の方々は、まさに自らの汗を流して自民党候補を支援し、自らの政策を実現してもらっているのだから、何ら文句を言われる筋合いはないということになります。
 そして逆に言えば、「自ら何の汗もかかず、待っていれば政治家がすべてをうまくやってくれるはずであり、それが出来ないのは、政治家や利権をもっている者(汗をかいて自らの権利を実現した者)が悪いのだ」と考える方が、余程民主主義というものを無視しているということになります。

 しかし、話がこれですむなら、「国会議員は、自分の選挙を支えてくれる人の主張をただ実現すればそれでいいのか?それなら有権者が直接霞が関の役人に陳情すれば事足りるではないか。」ということになってしまいます。
 国会議員は、憲法43条に定めるとおり、誰に選ばれようが、どこで選ばれようが、「全国民の代表」です。特定の利権に囚われず、全国民にとって最善と思われる政策を実行するのが国会議員の責務であり、それこそが代表制民主主義、間接民主主義というものだという理屈も一方で成立します。

 こうしてみると、ここで問われているのは、「直接民主主義なのか間接民主主義なのか」ということだということに、気づかれると思います。日本を直接民主主義の国と考えるなら、国会議員は選んでくれた有権者の意向に忠実であるべきだし、間接民主主義の国だと考えるなら、誰に選ばれたかに囚われず、国全体の利益を考えるべきだということになります。

 日本国憲法が定めているのは間接民主主義であるということに、多くの方は異論がないとことを考えれば間接民主主義という結論になるでしょうが、地域ごとの声を反映する為に選挙区割りがなされてその制度下で選挙が行われていることを考えれば、直接民主主義的要請も、加味されるべきだということになるでしょう(一票の価値の問題はここでは置いておくとして)。
 選んでくれた人の主張をそのまま実現すべきか、自ら「全員にとって最善の策」を考え、努力し、実現すべきか、それは政治を志す者にとっては永遠の課題だろうと思います。

 その答えは人それぞれだと思いますが、私は、可能な限り多くの方々のご意見を伺い、自ら学び、必死で考え、専門家のアドバイスを聞いたうえで、全員の為に最善だと考える政策を、提案し、説得し、実現できる政治家になりたいと思っています。私にその器があるか否か、その審判を有権者の皆さんに委ねて。


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コメント

お早いレスポンスをありがとうございます。
私が言いたかったのは全国民の代表という観点と特定の主張、要望に対する観点のバランス感覚が大事じゃないだろうかということです。
書き始めると長くなりそうなのでめちゃめちゃ短い書き込みにしたためわかりにくいかもしればせんがご容赦を。

  • Posted by とおりすがり
  • at 2013/03/26 08:47:59

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