ニュースの感想

AKBと自民党

  • 米山 隆一
  • at 2013/2/04 20:05:00

 少々閑話休題的なトピックで恐縮ですが、AKBのMさんが、AKBの「掟」を破ったがために坊主頭になり、結果降格されたことが、世間の注目を集めています。
 シチュエーションは異なりますが、1月半ほど前坊主頭になった身としては、妙に身につまされます。

 坊主騒動のそもそもの発端となったMさんの「掟破り」について、一応医学を学んだ身としては、強烈なホルモンシャワーにさらされる思春期の女の子に「恋愛するな」なんて言うのはおよそ理不尽だと思いますが、「掟」擁護派からは「ルールは守るべき。守れないならAKBをやめればよいだけ。」という主張がなされています。
 むろんそれは理屈といえば理屈です。しかし、今の日本では、Mさんタイプの方がアイドルとしてデビューする方策はほとんどAKBに限られているというか、AKBならまだしも現実的ですが他の方法は茨の道いうのが本当のところでしょう。その上「ルール」とは言いながら、そのルール自体があるのかないのか不明確なうえに、適用も極めて恣意的で、結局のところ総合プロデューサーA氏の胸先三寸で、とても「ルール」などと言えるものではないように思えます。煎じ詰めればAKBの「掟」は、「アイドルへの道を実質上独占している」力を背景として、およそ守り難い不合理かつあいまいな「掟」を押し付けることで、「掟」の最終的決定権者であるA氏に絶対的権力を与える道具にすぎないように見えます。
 もし、そうではない、「掟」はAKBを商業的に成功させるのに必須なのだというのなら、

第1条 全員が、本ルールを厳守すべし。
第2条 宿泊が発覚した者は、卒業とする。 
第3条 現在のスキャンダルが報道された者は、左遷とする。 
第4条 過去のスキャンダルが報道された者は、降格とする。

とでも明文のルールを作るのが、よほどすっきりするのではないでしょうか。

 さて、ここまで書くと、「おいおい、それは『シチュエーションは異なる』と言いながら、Mさんの状況をお前に重ねてるのかい?」と思われるでしょうが、まさにその通りで、私はAKBと自民党、Mさんと私は、(容姿以外の)いろいろな点でなんだかとても似ているなと思っています(笑)。
 最も、同じく坊主頭にしたとはいえ私の方は(恐らく)Mさんと違って、よくわからない方の意のままに、よくわからない暗黙の掟に縛られて、さしてインパクトのない仕事をしつつ、ありとあらゆる人にいい顔をしながら仲間内での地位を上げることに必死になるのなら、そもそも政治の世界に飛び込んだ意味などなく、1%でも2%でも可能性がある限り、自らの思う、本当に日本を変えられる、価値ある仕事をすることに人生を賭けたいと、割と心から思っているので、自らの選択にほとんど後悔はありません。

 半年後迎える参議院選は、おそらくは昨年の女性アイドル間での「紅白出場レース」と同様の様相を呈し、AKBははなから当確、残り1~2個の椅子を、老舗の大部隊「モーニング娘」、エッジの立った実力者「Perfume」、下積みの長い元気な新参者「ももクロ」あたりが奪い合うという図式になるのでしょう。自分がそもそもその舞台に立っているのかどうか不明ですが、ステージの上であれ下であれ、「下積みの長い元気な新参者」として頑張りたいと思います(笑)。


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コメント

面白いですw

でも、同じ坊主頭でも米山さんとMさんでは、内容と意図が全く違いますよね。

  • Posted by 雪姫
  • at 2013/02/08 04:02:43

ところで昨日(2/12)、維新の会共同代表である石原さんが衆議院予算委員会での質問の場に立ちました。
中継時間の関係上、家にこもってのテレビLIVEは無理でしたが、誰かがYouTubeにアップした99分32秒を視聴しました。
現行憲法の破棄、象徴としての天皇とは、靖国神社に天皇が参拝するよう総理が進言すべし、政府の会計制度の見直し、日本版GPS導入、Sina、尖閣の制空権制海権、防衛予算増額すべし、横田基地の軍民共有化、環境問題等々、
どれもが近々の課題ながらも眠気を誘うこれらのテーマを、作家らしい例え話やこれまでの経験を織り交ぜながら、最後まで飽きることなく興味深く視聴することができました。

そこで米山さんに質問です。
・石原さんが国政に復帰したのはどうも憲法改正が最大の目的のような気がします。現行憲法は破棄までせずとも改正すべきなのでしょうか?  すべきならばどのように?
・現在大学院M2なのですが就職先がまだ決まっていません。どうすればいいですか?

ちなみに前者の質問ですが、私個人の考えとしては改正すべきだと思っています。
内閣総理大臣の任期、政党と内閣との関係、参議院の位置付け等々に関してはキチンと条文に書き記すべきだと思っています。特に「政党」の単語は必須だと思っています。
安部さんは入れるべき必須単語を「愛国」だと言っているようですが「愛」とは言えば言うほど薄っぺらく感じるものです。「10-2  日本国民は、親を愛さなければならない。ただし、現に成人しいつまでもスネをかじり続けるのは、資産を超えない限りでしかできない」なんていう条文が入ってしまうのは如何なものかと思います。
人は生まれる国を選ぶことができません。親子関係と一緒です。「日本人は日本を愛せ!」とは言われなくてもやっています。もちろんその国が嫌いであるならばいつでも国籍離脱すればいいだけのことです(22条)。親子だとそうもいきませんが…。
そして9条は手を付けるべきではないと思います…今は。集団的自衛権は政府解釈でどうとにもなるわけですから、アメリカと同盟を結んでいる限りはそのままの形で問題ないかと思います。
なにしろアレルギー反応のある連中を納得させるのは面倒です。ボコボコに殴られた後で、いかに9条がポンコツ条文であったのかを知るのでしょうが…身を持って。もし、顔面変形するくらいボコボコにされたくないのであれば改正していいと思います。
そして最近よく話に出てくる96条もそのまま残すべきだと思います。そもそも政党で2/3を集めようとするから難しいのであり、党議拘束を外せばいいだけのことです。憲法に書かれているのは国民の代表者数2/3であり党員数2/3ではないのです。
それに、党議拘束なんてやつは憲法13条の個人の尊重を無視していると思うのです。小選挙区制の趣旨からも外れています。政党政治の実現のためには合理的かつ機能的であるとは思いますが、少なくとも国是や倫理に関わることに関しては適用対象外にすべきだと思っています。確か…臓器移植法案採決のときに、当時自民党代表であった麻生さんは反対票を投じたと記憶してます。まあカトリックですからね。
ご承知のようにアメリカやドイツ、フランスなどでは党議拘束なるものはありません。似たようなものがあっても罰則規定はありません。

維新の会からの参院選候補者であり、かつ法律家でもある米山さんの憲法改正に関しての考えをぜひお聞かせください。
もちろん米山さんと石原さんの考え方で共有できる部分、できない部分があるのは当然に承知しています。

ここに長々と書き込んでいる時点で私は言い訳できない米山さんのサポーターです。参院選頑張ってください。一日も早く、国政の場での米山さんの有志が見たいんです。

  • Posted by 雪かきで筋肉痛
  • at 2013/02/13 21:56:23

>>雪かきで筋肉痛さん

その問いを米山さんに答えろというのは酷過ぎだよ。
今は薄くでもいいから広く支持を集める必要があるっていうのは分かるでしょ?

どっかで聞いた受け売りでもなさそうだし、雪かきで筋肉痛さんがかなり勉強されてるのは分かります。
特に憲法に関しての考え方は普通に読みいっちゃいました。
お世辞抜きでお若いのにすごいと思います。

ただ、今の米山さんの最重要課題は次の参議院選挙に勝つことだって分かってるでしょ?
憲法改正というデリケートな話で揚げ足を取られかねないのも分かるよね?
ドラえもんのエネルギーは原子力だといってマスコミに叩かれたの覚えてる?

それに、一応は公認候補なんだしここでもし石原さんと全く違う考え方を表明したらヤバい立場になるだろうことは想像できるよね?


後者だけど、米山さんのところで秘書見習いなんてどう?

  • Posted by 長岡市民
  • at 2013/02/15 23:37:37

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