ニュースの感想

解散総選挙 ~戦艦大和と自民党~

  • 米山 隆一
  • at 2009/7/11 15:58:35

 衆議院の任期も後2ヶ月を残すだけとなり、最近支持者回りをしているとよく「解散は何時ですか?」と聞かれます。私としては勿論正確な時期を知りようもなく、「うーーん、こればっかりは分からないですねぇ・・・。麻生大将の決めることですから。私は自民党はそうは言っても自力に勝る正規軍なんですから、きっちり日を決めて、万全の体制を整えて堂々の会戦を挑むべきだと思うのですが、大将はどうも期日を明らかにしないまま奇襲をかけたいみたいですしねぇ・・・」と、極めて歯切れの悪い答えをしています。
 更に総選挙に関しては「あんたも悪いときに立候補したもんだねぇ・・・。」と同情されることが多々あるのですがそれに対しては、「ははは。まあ時期が悪いことは否定できません。正直戦艦大和に乗り込む乗組員の気分ですよ。でも泳いででも這ってでも必ず私は生き残って、自民党と日本を立て直して見せます。」と、こちらはやや悲壮感をにじませつつ元気よく答えています(苦笑)。

 因みに戦艦大和を出したのはあながち冗談ばかりでもありませんで、今の自民党というか、私を初めとする新人候補を取り巻く状況は、戦艦大和の出撃時に似ていなくもないと私は思っています。
 私達一兵卒は出撃しろと言われれば勿論何時でも出撃して全力で戦います。しかしマスコミという制空権は完全に敵に奪われ(制空権の確保は、司令部の責任じゃなかったでしたっけ?)、選挙資金という燃料は片道分も入っておらず(出撃命令が出てから、帰還命令もなく、ほとんど1年間近海をうろうろさせられた挙げ句、新たな補給もないわけですから)、初動は遅いけれど動けばそれなりに効果がある巨大組織-巨大砲を抱えた自民党-戦艦大和が、指揮命令系統ははっきりしないけれど機動力には勝るグラマン戦闘機部隊-民主党と戦うのに、短期決戦で奇襲をかけようと司令部は本気で考えていらっしゃるらしい(そんなことをしたら組織が動き出す前に-巨大砲に弾を込める前にあえなく撃沈されて戦いは終わっちゃいますよ)上に、挙げ句は原爆を開発するから大丈夫だ!-東国原、橋本両知事を連れてくるから大丈夫だ!とおよそ現実離れした「一発逆転」にかけようとしているらしいのですから、私が言うべき台詞ではないのは百も承知の上で、

「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじすぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。敗れて目覚める。それ以外に、どうして日本は救われるか。今、目覚めずしていつ救われるか。俺たちは、その先導になるのだ。日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか。」(「戦艦大和の最後」より)

と言いたくもなります(「日本」を「自民党」に置き換えると、あまりにぴったりだと思いませんか?-苦笑)。

 勿論私としては、冒頭の台詞の通り、「なんとしても俺は生き残る」と思っていますし、乗組員全員がそう考えて全力で戦えば自民党が勝ち残る可能性は十分あると思っています。しかしそれでも司令部には、「事ここに及んで、『気合いだ!!!』とか『鬼畜米英(民主党)!!!』とか、何の役にも立たない(一票にもならない)スローガンを叫びながら破れかぶれで戦闘に入るのではなく、きちんと戦法を考えて、1%でも勝ち残る可能性が高くなるように、乱れなく指揮して下さい」と、謹んで申し上げたいと思います。


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