活動報告

地球〇周分のガソリン

  • 米山 隆一
  • at 2016/4/07 21:16:33

 「最近地球〇周分のガソリン」という、かつての「レモン〇個分のビタミンC」を思わせる表現が流行っています。

 さてところでですが、地球の半径はおよそ6400km、赤道1周は4万kmです。4万kmというとまあ長いといえば長いですが、我が新潟5区の長岡から東京までは250km、往復で500kmです。言い方を変えると、「地球1周分のガソリン」は、「長岡東京80往復分のガソリン」だということになります。1年に長岡と東京を80往復することは、それほど異常という感じでもなく、「地球1周分」くらいのガソリンは1年間で普通に使えるということになります。

 更に言うと、車は何も走っている時だけガソリンを喰うわけではありません。アイドリング時もざっと1~1.5 ℓ/h のガソリンは消費するので、1日12時間アイドリングをし続けると、およそ12ℓつかいます。これをカローラクラスの燃費15kmで計算すると、180kmほど走っている計算になり、1年365日毎日12時間アイドリングをしていると、それだけで6万5千キロ、地球1.5周分ほどガソリンを使うことになります。

 さてそれらをまとめて、1日12時間稼働する車が、3時間は時速100km燃費20km/ℓで走り、6時間は時速30km燃費15km/ℓで走り、残り3時間は1ℓ/hでアイドリングしたとすると、1日30ℓ使いますから、これを改めて燃費15km/ℓで計算すると、1日450km、1年で16万km、地球4周ほどの計算になります。そして同じように稼働する車が2台あれば地球8周、3台あれば地球12周となります。

 これ、そんなに変な数字でしょうか?

 因みにレモン1個(果汁)に含まれるビタミンCの含有量は15mg、対して柿1個に含まれるビタミンCは127mgでレモン8個分、グアバ1個に含まれるビタミンCは660mgでレモン44個分です。また人間の1日のビタミンC必要摂取量は100mgなので、レモンでこれをとるためには7個必要だったりします。つまり「レモン〇個分のビタミンC」という表現から分かるのは、勿論その食品にビタミンCが多く含まれているということではありますが、同時に、レモンに含まれているビタミンCは意外に少ないということでもあります。

 「地球〇周分のガソリン」という表現から分かるのも、党派を問わず皆さん結構な量のガソリンを使っているということではありますが、同時に、地球は意外に小さいということかもしれません。

※この記事は特段身内を擁護する意図で書いたものではありません。民進党の山尾政調会長が地球5周分と報じられていますが、対する自民党菅官房長官も5周~10周、安倍総理は12周、社民党赤松氏も7周ということで、ちょっと数字の根拠に興味が湧いたので計算してみました。何周分であれ、正当な政治活動に使ったのなら問題ないでしょうし、そうでないなら説明が必要と思います。


 


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でもそれって、浪人中の話じゃないですか。
あらたにコーヒー18万/月ってどう説明します?

  • Posted by ナナシ
  • at 2016/04/08 14:43:08

山尾議員の場合ガソリンよりも
プリカを買いまくってのマネロンや周囲への配布が疑われたり
「ヒショガー」がまずいんじゃないの?

  • Posted by てれってー
  • at 2016/04/08 17:24:24

ナナシさん、てれってーさん、コメントありがとうございます。

私は山尾議員ではないので詳細は分かりませんが、皆さんご承知の通り、プリカで買った方が安いので、プリカで特段問題はないんじゃないでしょうか。カードで買うとよくてプリカだと悪いという理屈はよくわかりませんし、プリカだとマネーロンダリングになるという理屈もよく分かりません。プリカを無関係な人に配布してはいけないでしょうが、例えばビラ配りをしてくれる人に「ガソリン代実費はこれでお願い」ならむしろ現金による流用を防ぐ普通の方法でしょう。

コーヒーはユニマットに7万円払っている日があるのが話題になっていますが(月18万円というのは見当たりませんので誤解じゃないでしょうか。)、ユニマットはコーヒーサーバーをただでレンタルしてくれる代わりに、月1万円程度の豆を買わなければならず(要はサーバーレンタル代が豆の代金に入っている感じです。)月1~2万円は普通です。そしてこういった社会常識の範囲内の茶菓の提供は公職選挙法でも禁じられていません。

話題の月7万円は確かに多いですが、使途報告書の日付は使った日ではなく領収書の日付ですので、数か月分豆の支払いをためた後にまとめて支払えば、これまた普通に生じる事態です。

ということで、繰り返し私は詳細は分かりませんので単なる推測ですが、いずれも普通に起こりうるこかと思います。

「秘書が」の記者会見は、確かに上手ではありませんでしたが、それはまた別の問題かと思います。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2016/04/08 18:58:03

コメント失礼致します。

米山先生の仰るようにデータで示すことができれば
何の問題もなかったことだと思います。東京-名古屋間は約350キロもありますから、秘書・関係者が複数人、交代で選挙区事務所に行けば1年で何周分にもなります。

私の勤め先も社有車がありますが、ほぼ地元・近県を回るだけで3年12万キロになり、地球一周分なんて余裕です。一概に金額が多いからというだけで批判するのは愚かしいことです。

しかしながら、
民間では社有車を利用した場合は、利用した距離・給油量を都度記録しており、ETC履歴より高速料金を調べ運転日報を作成していると思います。私の
勤め先では必須です。自家用車を仕事で使うのであれば走行距離に応じてガソリン代+@を支給することになるので、利用目的・走行距離を提出しなければなりません。

思うに、運行記録が一切無いので何も答えられなかったのではと思います。細かいようですが、記録を取らなかったことは怠慢です。経費を最終的には税金から支出するのですから記録は一枚の漏れもあってはならないことです。

ですが、誤り・漏れがあったからといって過剰に責め立てられるのも間違いだと思います。誤りは真摯に反省し正していけばよいですし、なにより社会もそれを受け入れる度量がならなければならないと日々感じる次第です。






  • Posted by 月
  • at 2016/04/12 03:11:33

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