活動報告

政策論争 ~農業~

  • 米山 隆一
  • at 2016/10/07 06:51:58

  さて、次の政策論争として、農業を取り上げさせていただきたいと思います。10月6日の新潟日報の朝刊で、私と森候補の農業政策が並べられました。項目として列挙されていることは双方さして変わりませんが、私は森候補の政策のトーンは「攻め」の農業であり、私が提示しているのは実は「守り」の農業であると思っています(但し記事には私の政策も「攻める農業を目指す」と書かれていますが)。
 政策として「守り」を掲げるのは、消極的にとられ、候補者としては少々勇気がいります。勿論記事にある通り、新潟県のコメのブランド化や輸出強化には全力で取り組ませていただくことを前提としてしかし私は、米どころ魚沼市に生まれ育ち、自分自身実家の養豚業に携わって農業の現状を現場で見ているものの実感として、今新潟県の農業の最大の課題は「守り」であると思っています。
 新潟県はコメどころとは言いながら、農家の大半は農地2ha程度の中小農家であり、また農地の2割は、70代以上の農家が経営しています。新潟のコメ・産品を世界にアピールするのはそれはそれでいいとして、大半の農家にはほとんど影響を及ぼさないでしょう。むしろコメを中心とする農作物の価格下落に対する歯止め、戸別所得補償制度の復活の要請(国の制度ですので)、価格下落で経営に大きな影響が出た農家の救済制度、そして経営を断念する農家から経営を継続する農家・新たに経営を始める農家へのスムーズな農地・施設の移行といった「現在そこにある農業をいかに守るか。」が政策の中心であるべきだと思います。
 農業は新潟県のシンボルとなる中心産業でありながら、しかし同時に、中小規模の経営で、長期的な価格の変動(下落)と、高齢化にさらされる厳しい現状にあります。私は、まずは現地で汗を流して新潟の農業を守っている方々の営みを守ることを主眼に置き、もちろんそれと同時に、県産品のブランド化や輸出強化で明日の農業を開拓し、新潟の農業を「暮らせる農業・稼げる農業」に守り育てていきたいと思います。

※農業政策は、最初に書いた通り、列挙事項はあまり変わらない中で、どこに力点を置くかの違いだろうと思います。ただ首長は基本的にやるべきことはまんべんなくやることが前提であり、その力点の違いこそが争点であると思います。


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コメント

「攻めの農業」で、新潟県の美味しい米を
海外の金持ちがまとめ買いする事で
農家の経済は潤っても
生産量が爆発的に増えるわけじゃないし
私達庶民が適正価格で、美味しい米が
食べられなくなる可能性があるから反対です。
農家の人達を守る事も大切ですが
美味しい米を適正な価格で食べられる事の大切さも
訴えて欲しいです。
新潟県の美味しい米が海外の金持ちに押さえられて
県内に適正価格で流通しないと
本気で困りますから。

  • Posted by ちゃる
  • at 2016/10/07 07:27:08

とてもよくわかりました。今、汗を流している人たちの営みを守る。暮らせる農業に育てたい。当たり前のことを書いてくださっているのに、膝を打つことしきり。具体的な政策を知るにつれ、米山さんに県知事をやってほしい!と強く思います。あらためて、立候補してくださってありがとうございます。微力ながらお支え申し上げます。

  • Posted by 長岡市民
  • at 2016/10/07 09:56:30

県内農家のひとりひとりに寄り添わん とする米山さんの思いが 広く農家の方々に伝わると良いのですが…。
せめて、こうした米山さんの 県民に対する思い、県政に対する姿勢を 感じ取ってもらえればと思っています。

ちなみに、相手候補は4日に佐渡に入り〈佐渡金山等の世界遺産登録〉を語りながら支持を訴えています。

相手陣営は参院選のリベンジ
・街宣車から降り ひとりひとりに話しかけ、目を見て握手
し支持を訴える。参院選で負けたのは庶民を大事にしなかっ
たから。組織 議員 有名人は大切。しかし票につながるのは一般住民。庶民に対し あなた方が大事と訴える。参院選は
それが少なかったので負けた。
自民応援団は体質古い。自分で支持を稼いでプラス組織票。
連合票は半分以下。新潟市周辺は甘くない。過去実績の自慢
より庶民に目を見て握手… 

等々、参院選で森ゆうこさんに敗れた教訓から、組織票+『庶民が大切 握手』作戦のようです。

米山さんは
原発 ▶「安心して暮らしたいという ささやかな願いを叶えられない政治ではいけない!」
医療 介護 ▶「私は医師の経験を生かし、県民の医療 介護 暮らしを守る決意です」と訴えて下さい。

教育も大事ですが、そればかりに力が入り過ぎませんように。

状勢は接戦とのこと、どうか追い抜いて下さい!
米山さんを応援します。


  • Posted by 新潟コシヒカリ
  • at 2016/10/07 13:21:56

米山さんの農業政策 いいですね!

この全てを街頭で語るのは時間的に難しいと思いますが、

『中小の農家にも配慮した 細やかな農業政策が必要』

という言葉は 演説に加えると効果的だと思います。
『細やかな』が大事なトコです。

長々と話すより 効果は大だと思いますので、是非!

  • Posted by 新潟県民
  • at 2016/10/07 13:48:52

新潟は農業県でこれを守ることも非常に重要ですが、大きな問題も抱えています。それは農薬と除草剤と化学肥料に依存した農業です。日本は単位面積あたりの農薬使用量が世界一と言われています。

これら農薬や除草剤などが子供達の健康に悪影響を与えないという保証は何もありません。

日本の食料自給率はカロリーベースで約40%ですが、農業生産に必要なエネルギーや肥料や飼料なども輸入がほとんどであることを計算に入れると、日本の真の食料自給率は僅か1.5%か、あるいは1%以下との試算があります。これは恐ろしいことですし、このような農業が永続できるとは思えません。

無農薬、有機、自然農法など、食べる人の健康に配慮し、かつ永続可能な農法に取り組んでいる人たちもいますが、ほんの僅かです。農業県である新潟が率先してこうした取り組みを先導すべきと考えます。

知事になられたら、このような視点からも農業政策を考えて頂ければと思います。

  • Posted by 新潟県民C
  • at 2016/10/07 19:28:39

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