ニュースの感想

 最近、「歴史観」「国家観」と言う言葉が、よく使われます。政治を志す者同士は勿論、インターネットの掲示板でも、「あるべき歴史観」「あるべき国家観」を声高に主張される方々が多数おられます。
 

 率直に言って私はそういう議論が好きではありません。鄧小平の「白い猫も黒い猫もネズミを捕る猫はみんな良い猫だ」ではありませんが、「右だろうが左だろうが、国民を幸せにする政治家はみんな良い政治家だ。」逆に言えば「右だろうが左だろうが国民を不幸にする政治家はみんな悪い政治家だ。」と思うからです。

 それでは「国民の幸せ」とは何かと言う話になりますが、そこに「国家の誇り」も5%や10%は寄与するでしょうが、それは衣食足りた幸せな人の話であって、基本的には、「平和で、自由で、豊かである」ことこそが、国民の幸せの90%以上を決するのだと、私は考えます。
 そもそも「歴史観」などと言うものは十人十色、個々人がよく勉強し、よく考えてそれぞれに形成すればよいものであって国家が強制すべきものではありません。そして何より、「平和で、自由で、豊かな」社会・時代を作りさえすれば、政治家が正しい歴史感などと言うものを喧伝しなくても、歴史はその社会・時代を素晴らしいものと評価し、国民は国家に誇りを持ちます。

 政治家は、歴史家でも哲学者でもありません。どうやったら国民に「平和と自由と豊かさ」をもたらすことが出来るのか、その具体策を競い合うべきだと、私は思います。


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コメント

米山先生!今年11月に行われる小千谷市長選に出馬の予定はありませんか?ぜひ、出馬して米山先生の力で小千谷市を変えてください。

  • Posted by 小千谷市民一代表
  • at 2014/03/17 03:00:13

小千谷市民一代表さん、コメントありがとうございます。

大変光栄です。小千谷は自民党時代からとてもお世話になり、たくさんの知人がおります。その中に、地元に通じた、やる気のある、有能な方が複数おられるように拝見しています。最終的にどなたが手を上げるのか分かりませんが、私の立場から、そういった方を応援させて頂ければと思っております。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2014/03/17 09:21:18

今回の発言は非常に危険な発言です。もし本心なら私は見損ないます。なぜなら
国民は幸せになるるには義務を果たさなければなりません。それをせずに、自分の幸せばかりを思って民主党は自滅しました。納税義務よりばらまき。現に1500万円以上の納税者は4%に満たないのですが、国の個人所得税の60%以上を賄っています。4%の人の尊き税金をばらまいたのです。国民の幸せのために。東ヨーロッパやソ連など共産国も働くより保護を多くしてつぶれました。国民の幸せ感を感じさせるのしっかりとした政治です。ポピュリズムみたいなことを言うのはやめて、貴殿も政治を目指すのであれば、国民の本当の幸せを考えてください。

  • Posted by 南魚沼産だめひかり
  • at 2014/03/17 18:50:28

「南魚沼産だめひかり」さん、コメントありがとうございます。

私は、少年の日、近所の神社でミカン箱に立って演説をする田中角栄先生を見て「いつか自分も政治家になりたい。」と思った時からずっと、「政治の役割は、平和で、自由で、豊かな社会を作ることだ。」と思っています。今後ともその気持ちが変わることはありません。

「南魚沼産だめひかり」さんのおっしゃりたいことは今一つ明らかではありませんが、自民党の目指す政治が、国民には国家への愛や献身を求めながら、自分たちは自分たちと関わる一握りの人のみを優遇して、国民の幸せを顧みないものであるという趣旨なら、私は断固としてそれに反対します。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2014/03/17 21:26:19

なぜ一握りの幸せのためなんですか?たとえば、その一握りの人たちの税金で国民の多くは生活しているのです。日本は自由国家です。起業するのも自由です。ひがみ見たいなことは弱者の言い訳です。貴殿も以前は自民党員でしょ。医者でしょ。弁護士でしょ。貴殿は何を目指し始めているのですか?維新の会も橋元さんがやめたら持ちませんよ。もう一度原点に戻ってください。

  • Posted by 南魚沼産だめひかり
  • at 2014/03/18 07:38:21

「南魚沼産だめひかり」さん、コメントありがとうございます。

 私は確かに、医療に携わり、弁護士事務所を運営し、会社も経営しています。非常に正直に言って、平均よりは恵まれた生活をしていますし、納税額も少なくはないと思います。勿論この納税額が減るなら、個人的に嬉しいことは間違いありません。

 しかし私のこの恵まれた環境は、私だけで手に入れたものでしょうか?私は父と母が、肉体の酷使と言って差し付けない労働の末に、私達兄弟3人に、非常に良い教育を与えてくれたことを良く知っています。その父と母の肉体労働も、商品が売れなければ価値を生みません。私の高い教育を受けられたのは、我が家の商品を買ってくれた地域があってのことです。そしてその地域は、日本と言う国家の繁栄がなければ成り立ちませんでした。

 私は、親の遺産を受け継いだことを理由に大きな顔をしている方々よりは、余程自分自身の努力で現在の立場にいると、自負しています。しかしそれでも、その多くは、両親と、地域と、国家が与えてくれたものです。
 今現在、私が医療で収益を上げるためには、地域の方が保険料を払ってくださることが大前提になっていますし、弁護士事務所や会社が収益を上げられるのは、事務所や会社の若い皆さんをはじめ多くの方々の力と、そしてもちろん、クライアント・顧客があってのことです。
 要するに稼いでいる人ほど、他人の力、地域の力、国家の力を借りているのですから、ある程度負担が増えるのはむしろ当然であると私は思います(勿論納税は誰にとっても嫌なものですから、なるべくそんなものがなくても国家を運営できるように、効率的で、必要最小限で、しかし十分な政府を作るのが、政治家の役割だと思います。)。
 
 またもっと現実的に、日本の大金持ちのかなりの方は、「土地持ち」で、日本の所得移転のかなりのものは、「家賃」ですが、「南魚沼産だめひかり」さんは、家賃収入で1億2億を得る人が偉くて、その方々に家賃を払っている人は偉くないとお思いでしょうか? 

 昨今の自民党の政策には、あたかも(土地や資産や会社を受け継いだ)一握りの人が、自分の力だけでそれを得たのだから、それをいかようにしてもよいと思っているかのようなものが目立ちます。しかし、多くを得たものほど、社会に多くを依っているのだから、社会に多く還元すべきだ-「ノーブレス・オブリージュ(高貴な人の義務)」と言う考え方こそが、社会を発展させる原動力となるのだと、私は思います。

 地域の名士が多い自民党の方々には、今一度社会に対する自らの義務を考えていただきたいと、僭越ながら思います。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2014/03/21 18:56:36

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