米山隆一の10年先のために

　安倍総理が安倍ノミクスに対する国会での質問に対し、

「民主党政権時代は賃金が下がったじゃないですか。・・・」と答弁した報道されています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140224-00000933-yom-pol

　安倍ノミクスについての評価はまた稿を改めて書かせていただきますが、私のブログにも寄せられている、「民主党時代よりまし」という主張は、日本全体でそろそろやめるべきかと思います。

　安倍総理は、安倍総理として「全国津々浦々、景気回復を実感できる経済を作る。」との公約を掲げて選挙戦を戦われたのであり、「大したことないけど、民主党より少しはましな経済にします。」と言って選挙戦を戦ったわけではありません。
　またそれ以上に安倍ノミクスは、「物価高」と言う目に見える負担を、国民に求めるものです。それを補償する賃金上昇がないのであれば、民主党よりましであろうがなかろうが、政策としてそれは失敗です。

　一国の総理には、過去の他党の失敗をあげつらって自らを正当化するのではなく、自らの言葉で自らの政策と将来への見通しを語り、正しい批判であれば正面からそれを受け止めて次の政策に生かす、正々堂々の答弁を求めます。