活動報告

公開討論会

  • 米山 隆一
  • at 2007/6/27 18:09:58

 昨日、上越市で、日本青年会議所北信越ブロック協議会主催で参議院議員候補予定者による公開討論会が行われました。私は候補「非」予定者なので、勿論全く話す機会は無かったのですが、青年会議所の一員として会場警備に携わりました(一応体がでかいもので「暴れた人が出た時の取り押え要員のチーフ」だったのですが、幸いにしてその様な事態は生じませんでした-苦笑)。掲載の写真は、会場撤収が終わった後に、仲間から撮ってもらったものです(現場では大忙しで、とても写真を取っている余裕はありませんでした)。

 警備しながら聞いての感想で恐縮ですが、討論会、なかなかに面白かったです。こういう業界に携わっているもので各候補予定者の信条や主張は大体チェックしているのですが、「1つの問い」に対する「5人の意見」を並べて比較する機会はそうはありません。実際に比較してみると、「成程、確かにこの人は、こういう主張なんだな」と再確認したり、「ほー、この人、こんな面があるんだ」と新たな発見があったりで、主催者の一員としての贔屓目を割り引いても、「誰に投票するか」を決めるのにとても参考になる判断材料を提供していたと思います。

 又、それこそ私はこの「業界」の人間なので、「そうか、こういう話し方をすれば、内容はどうあれ(失礼!)説得力が出るんだな」とか逆に、「ああ、この人内容はとても良いのに、話し方で損をしているな」とかと言う技術的な部分も大いに参考になりました。

 さて、そんな私の5人の討論に対する一聴衆としての感想を、差し障りの無い範囲で記載致します(紹介順は、会場で、くじ引きで決まった順で他意はありませんのでご了承ください)。

 共産党 武田さん-確かに、「確かな野党」の方です。でも随分やわらかい印象で、議論を戦わせたら楽しい方かなと、思いました。

 民主党 森さん-何せ声の出し方が素晴らしい。立場の違いもあるので話の内容には同意できない部分もあったのです、正直「見栄え」「聞き栄え」なら今回の1位はほぼ間違いなく彼女だったでしょう。強敵です。参考にさせていただこうと思いました。

 民主党 黒岩さん-私が思っていたよりは「民主党」な主張で(民主党の候補予定者なのですから当然ですが)、ちょっと意外でした。ただ「教養」を随所にちりばめた話しぶりは噂どうりで、こちらも参考になりました。矢張り強敵です。

 社民党 山本さん-社会党さんは実は共産党さん以上に、「確かな野党」なんだなと言う印象を受けました。話の内容は私とは相当に立場が違ったのですが、非常に「好感度」の高い話しぶりが印象的でした。持っている身体的要素が随分違うもので(苦笑)私がそのまま参考に出来るかどうかは微妙なのですが、要注意でしょう。

 自民党 塚田さん-私が書く以上身贔屓は当然入りますが、「話の内容」は1位であったと思います。そんな事を言うと「それは単に『自民党的主張』を良しとしているだけだろう」と思われるかもしれませんが、「質問に正面から答える」「複数の質問に一貫した立場で答える」「聴衆に迎合せず、必要な主張はきちんとする」等々の客観的要素でも、素晴らしいものだったと思います。さすが責任政党「自民党」の候補者といえましょう(身贔屓が過ぎますでしょうか-苦笑)。ただ、話し方はややソフトで、もう少し力強い口調でも良かったかなとは思いました。

 以上が私の感想ですが、この公開討論会、あと2回7月2日に長岡(長岡市立劇場19:00~)、7月4日に新潟(新潟市民芸術文化会館19:00~)で開催されます。「合理的な政治選択」の為に是非ご参加いただければと思います。又、今回行われました討論会の内容は、http://www.jaycee.or.jp/2007/hokushinetsu/niigata/からダウンロードできますので(まだファイルはアップされていないようですが)、今回行けなかった方も是非ご参照ください。

 尚自民党の私が運営に参加していると言うことで「会の中立性」に疑問をもたれる方もおられるかもしれませんが、私の役回りは上述の通りの「ガテン系取り押え要員」にすぎません(苦笑)。会の中立性は厳正に保たれておりますので、安心して聞きにこられて下さい(それ以前に私の担当は上越のみで、今後行われる長岡、新潟は一聴衆として出席します)。


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コメント

上越でそういう催しがあったのですね。
知りませんでした。
私の知らない所で確実に盛り上がっているのですね。

  • Posted by げらっち
  • at 2007/06/28 09:02:48

聴衆が少なすぎましたね。
参加者がどの程度いたか書くべきです。

候補予定者を5人も集めてやるのだったら、1000人とか集めないともったいないだけです。
しょぼい自己満足とか小企業のボンボンのお遊びと言われるところはその辺りにあるのではないですか?

JCが開催する事自体、自民党寄りで当然です。
あっち寄り、こっち寄りの討論会とかも有りますから。
中立なんて所詮は無理な話です。
旗幟鮮明にすべし。
それで嫌われたら仕方が無いじゃないですか。
どうせ仕事を回す、回さない、と言った締め付けも来るし。

  • Posted by オーディエンス1
  • at 2007/06/28 10:11:46

 げらっちさん、オーディエンス1さん、コメント有難う御座います。

 オーディエンス1さんが指摘しているように、観衆が少なかった(400人です。尤もケーブルテレビでの配信や、ブログで紹介したストリーミング配信もありますから、この討論会を「目にした人」はもっと多いと思います。又、1回目の討論会が報道されたことで、2回目の長岡、3回目の新潟の聴衆はこれより増えることが予想されます)ことは、私は青年会議所の一員として、率直に反省すべきだと思っています。原因は本来政治問題に関心が高いげらっちさんがこの討論会を知らなかったことで端的に示されているように、「広報不足」の一言に尽きます。又、オーディエンス1さん御指摘の通り、青年会議所に「自分達の思うやり方でやればそれで終わり」的な雰囲気がないとはいえなくて、この点も改めるべきところだと思います。

 ただ青年会議所の一員としてあえて自己弁護すると、青年会議所は仕事を持っている人たちが合間の時間をやりくりしてやっているので(小企業のトップは、多くの事を自分で処理しなければならないので、大概ものすごく忙しいものです)、正直この辺が限界なのかもしれません。「公開討論会」を大々的にやろうと思ったら、アメリカ式に報道機関が主催するか、この際本当に旗幟鮮明に、政党同士で話し合ってやるしかないように思います。

 因みに私は実は、そのどちらも試みと言うか、打診したことはあります。政党ベースでやろうとしたときは、相手の政党から「そんな非中立なものに乗れるか!」とけんもほろろに断られましたし、報道機関の友人に打診したときは「うちは先ずそういうのには手を出さないね」といわれて、トップに上げる所に持っていく以前に諦めました。結局なんだかんだで、自らの労力とリスクを払う気があったのは青年会議所だけだったと言うのが実情です。

 「素人がボランティアでやっているからあまりクオリティは高くなくてよい」と言う論理は、私は好きではありません。しかし同時に、素人以外誰もやらない状況で、そのクオリティの低さだけを嘆くのも、フェアではないように思います。ブログの繰り返しになりますが、公開討論会の中身自体は、素晴らしいものだったと思いますし、「政治選択」が合理的になされるためには、今後とも是非継続して欲しいものだと思います(オーディエンス1さん、中身に関する感想は如何ですか?)。

 より良い政治の実現を制度面からも支える為に、今後の公開討論会のあり方を、報道機関や、当事者の政党や、そして青年会議所を含めた市民の方々で一体となって、考えていければと思います。

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2007/06/29 10:03:36

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