活動報告

赤坂宿舎

  • 米山 隆一
  • at 2007/4/10 20:56:45

 赤坂の国会議員宿舎が「豪華で格安」と物議をかもしています。

 色々な意見があると思いますが、もし私が国会議員であったら(勿論落選中の私がそんなことを言うのは「鬼が笑う」話でしかありませんが)、私は躊躇無く入居を選ぶと思います。

 「政治とお金」のところでも書いたのですが、日本における代表制民主主義は、「1人の議員が、10万人から20万人の要請にこたえる」システムです。真面目にやろうと思ったら、ただ単に「要望を聞く」だけで、時間もお金も、絶対に足りなくなります。その上で要望を聞くだけでなく、それを「実現する」のための努力もしなければならないのですから、「政治以外にかける時間もお金も、倹約できるものなら出来る限り倹約したい」と、私なら思います。赤坂に宿舎があれば、移動の時間は大幅に節約できます。また「家賃」は私にとっては消えていくお金に過ぎません。正直安ければ安いほど望ましくて、浮いたお金で資料を買って政策の勉強をするなり、少しでも優秀な政策スタッフをそろえた方が、遥かに将来に生きる投資になると思います。

 勿論「そこを苦労してこそ庶民の苦労が分かる」と言う意見もあるでしょう。それはそれで傾聴に値する意見なのですが、それはそれこそ「10万人の苦労を理解する為には10万人の苦労を実体験しなければならない」ことになってしまいます。1日1人分の苦労を体験するだけで10万人分を実体験するには270年かかります。他人の苦労を実体験してそれを理解することだけに人生を費やし、何一つ政策を実現できない国会議員に、私はなりたいとは思いません。

 国会議員の仕事は、例え時間の制約で実体験できなくても、「10万人、1億人の苦労」に真剣に思いをめぐらし、それを改善する政策を立案し、それを実現することだと、私は思います。そしてその為に、持てる力の全てを出すのが、あるべき姿でしょう。私は移動に毎日往復2時間を費やすことを褒められる議員よりは(勿論それはそれで立派なことだとは思いますが)、「あいつは赤坂の家賃分は働いて、結果を出している」といわれる議員になりたいと、思います。


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コメント

私も様々な観点から現在の議員宿舎批判や入居拒否は適当でないと思います。

(1)豪華で格安というのは建設が決定した時点で分かっていたはず。それを当時に追求しないで今になって騒ぎ立てるのは火事場見物と一緒であり、公益に資する報道の、メディアの役割を全く果たしていない。

(2)同じく、当時賛同したのは他党も同じであり、今騒がれているからと入居を控えるのは政治家としての説明責任を果たしておらず、単なる大衆迎合としか言えない。河村某が「格差是正を公約した自分たち(民主党議員)が特権的な宿舎に入居するのは詐欺だ」と言っているそうですが、そもそも今になってそういうことを言うこと自体が欺瞞である。

(3)入居しなければ結局は家賃収入が入らずにもっと無駄になる。豪華すぎる、格差云々というのであれば(是非は別として)相応の家賃を払うようにルールを改定すればいいのであって、入居拒否の理由にはならない。そもそも公僕とは今与えられた条件で公益上最善の選択を提示すべきであり、このままこの宿舎を空屋敷にすることは到底公益上最善の選択とは言えない。

こんな所です。

  • Posted by しげ
  • at 2007/04/11 17:22:49

しげさん、コメント有難う御座います。

 その通りだと思います。「豪華さ」については、宿舎なんてどうせ寝に帰るだけで何時間も居られないのだから、最低限のものだけにしておけば批判も浴びなかったろうにと思いますが、作ってしまった以上はどうにもならないでしょう。家賃を上げるのも一案ですが、民間相場にするならそもそも最初から作る必要はないわけですし、値上げした分が「歳費」や「寄付」でまかなわれるなら、結局は同じ事だと思います。議員も国民も、「民主主義」はコストがかかるものだと言うことを認めた上で、議員はコストに見合った仕事をし、国民はそれを監視するのが、建設的な方向だと、私は思います。


  • Posted by 米山 隆一
  • at 2007/04/11 19:23:05

私もぜひに入居された方がよいと思います。
3LDKという間取りは「何ゆえに・・??」と思う点もありますが、国会に近隣の宿舎や議員パスなどは現物支給というか実費弁済的な要素が強い制度だと思いますので、どんどんうまく活用して議員活動に反映させてもらいたいです。(悪用あるのはダメですけどね)

  • Posted by げらっち
  • at 2007/04/12 21:31:04

宿舎の話は笑えますね。
豪華過ぎるって批判は単なる嫉妬?!と思えてなりません。

はっきり言って仕事をしていない、仕事をしている自負の無い人が単に入居拒否をしているに過ぎないとしか私の目には映ります。

よねやまさんもとにかく一所懸命仕事をして、頑張って下さい!

  • Posted by 公僕
  • at 2007/04/16 09:44:55

>>公僕さん
田舎物には東京の労働者の気持ちは理解できないみたいですね。残念です。やっぱりあんな豪華宿舎は不要ですよ。
米山さんもこんな事言ってる様じゃ次の選挙(出る気あるの?)も勝ち目ありませんね。

  • Posted by 東京ピーポー
  • at 2007/04/18 18:54:41

東京ピーポーさん、コメント有難う御座います。

次の選挙、出る気満々ですよ(笑)。立場が異なれば、ものの見え方が違うのは当然だと思いますし、私自身、「豪華宿舎」は不要だと思います。ただ、東京には東京の立場があるように地方には地方の立場があります。地方から選出されて東京で議員活動を行うばあい、地方、東京の2箇所で住居、事務所を維持しなければなりませんし、移動にも多大な時間がかかります。その負担は相当なもので、「豪華さ」は不要でしょうが、「宿舎」が欲しいと思うこと自体は、私はそれほど無理なことを求めているのではないと思います。これを否定すると、東京の遠方から選出された議員の活動は、相当程度に制限されるか、少なくとも東京選出の議員に比べてかなり不利になってしまうからです。

この問題に限らず、中央と地方では立場の違いから利害が対立することもあります。しかし、それを一方だけの論理で解決するのでは、「日本全体の発展」は望めません。相互に相手を理解しあって、譲れるところは譲って両者の欠点を補いつつ、両方の良いところを十分に生かせる策を打ってこそ、日本全体が、「自由で、豊かな」国になるのだと、私は思います。

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2007/04/19 00:32:21

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