米山隆一の10年先のために

　昨日ふとしたきっかけで、当時のスタッフから、秋葉原無差別殺人事件の被害者である武藤舞さんが、一年前にこのブログで取り上げた「学生向けアートマネージメント講習（http://www.election.ne.jp/10840/23798.html）」に参加していたことを告げられました。「あの、一番光るプレゼンをしていた子ですよ」と言われただけで、「もしかして、音響のプレゼンをしていた学生さんですか？」と頭に浮かぶほど、彼女のプレゼンは際だっていました。そして、学生さん同士のやりとりからも、彼女がリーダー的な存在である事が見て取れたこと、講習の指導者の方々と、「あの子は将来良いプロデューサーになれるかもしれないね」と話したことが、次々と頭に蘇ってきました・・・。

　犯罪の被害者が優秀であるとか、自分がその人と繋がりがあるからといって、その犯罪に対する評価を変えるのは、不合理な事ではあります。しかしそれでも、あの犯罪が、あの若い才能を理不尽にこの世から消し去った事、そしてそんな事件が自分の身近で起こった事には、怒りと驚きを禁じ得ません。政治の最大の優先課題が「国民の生命と財産の保護」である事を改めて認識すると伴に、それが日本から失われつつあることに、強い危機感を感じます。

　前の記事でも書きましたが、誰もが希望を持て、誰もが理不尽に命を奪われず、誰もが愛する人と幸せに暮らせる社会を実現する為に、全力で取り組まなければならないと、心より思います。