ニュースの感想

矜持

  • 米山 隆一
  • at 2007/7/11 08:58:36

 赤城農相の事務所経費問題が収まりません。私は真相を知る由もないのでなんともいえないのですが、お神輿を担いでいるものとして「流石に大概にしてください・・・」と言いたい気持ちになります(そんな事を言ういと、お神輿に乗っている候補者から、「こっちの方が切実です」と怒られそうですが-苦笑)。

 事務所経費の問題はなかなか微妙で、単純に「何でも公表する」と言うわけには行かないところもありますし、それこそ年金並みに、「公表したくても領収書はとっくになくしてしまいました・・・」と言う場合もあるでしょう(保管義務は3年です)。また率直に言って今まではほぼ完全にノーチェックでしたから、「面倒くさいから、この科目に突っ込んじゃえ」的な処理をしてしまっていた場合もあろうかと推察します。

 しかしそのいずれであるにせよ、この際正直に「これこれの事情で相手に迷惑がかかるから、この部分は公表できない」「こういう内訳だったと思うが、領収書を紛失してしまったので証明が出来ない」「誠にもうしわけないが、面倒くさくて色々雑多な出費を全部事務所経費に突っ込んでしまっていました!」等々の説明はしても良いのではないかと思います。第3の理由は、結果として「虚偽記載」になってしまうのでなかなか言えないところもあるのかもしれませんが、「全うな政治活動費を、きちんと分類せず事務所経費に突っ込んだ」等の悪質でないものであれば、きちんと説明して修正報告した方が、余程理解を得られるものと思います。

 年金問題も、政治と金の問題も、これまで国政を担ってきた政権政党として、責任は否定できないと思います。「責任政党」を掲げている自民党が、言い訳に終始したり、他党に責任を転嫁したりするのでは、「責任政党」の名が廃ります。誇りと矜持を持って、全責任を認めたうえでその解決に取り組むことこそが我々の責務だと、私は信じます


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コメント

今回の事務所費問題ですけど、かなり傷は深いと思いますよ。
何しろ前任の松岡さんが同じ問題で責められていたのですから。
それにしても、アベさんの危機管理能力というものはどうなんでしょうか?これまでの閣僚の問題発言や問題のある行動のアベさんの対応を見ていると、かなり不安になってきます。

僕は、今回の選挙の野党からのいわゆる「三点セット」は「年金問題」・「税金」・「政治と金」の「三金」だと思っています。
年金問題の対応は厚生委員会の審議拒否を与党がしたことや、すべての情報が出されていないことでいまいち信用できないですし、消費税に対してもなかなか明言せず、「秋以降」に検討すると仰ってる。政治と金の問題は、松岡さんのときのことを学習せずいまだに「法律に則って云々・・・」と言っている。

今回の選挙は、アベさん自身で野党に付け入られる弱みを出しているように見えます。
せめて、上記の三点セットをきれいに片付ければ今の危うい選挙の情勢を逆転できると思うのですが・・・。

あと、米山さんのお考えをぜひお聞きしたいのは、憲法改正は果たして選挙の争点、与野党間の争点になり得るか否かということなんです。
僕は、なり得ないと思っていますが、ぜひ米山さんのお考えをお聞かせ願えれば幸いです。

  • Posted by 原
  • at 2007/07/15 04:00:49

原さん、コメント有難う御座います。選挙が終わってからのものすごくタイムリーでないコメントで申し訳ありません。

原さんご指摘の「3金」問題については、ある程度予想はされていたのですが、ご指摘の通りの結果になりましたね・・・。率直に言って今までの自民党の対応に問題があるでしょう。我々は猛省を必要としています。

憲法問題は、結果が出た後の回答で恐縮ですが、争点の一つにもなりませんでした。手続法を定めただけで、自民党としてどの様な改正を目指すかを一切提示しなかったのですから、そもそも争点にはなりようもなかったわけで、「これを争点とする」としたところが既に戦略ミスだったと思います。

今後の政局は当然と言う形で荒れるでしょう。猛省の上に立った自己改革が必要です

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2007/07/31 19:58:37

選挙はかなり厳しい結果になりましたが、何よりもまずはお疲れ様でした。
忙しい合間をぬっていただいて、ご回答いただき本当にありがとうございます。

まず、僕は絶対的な民主党支持者でも自民党支持者でもその他の党の支持者(他の党の方には申し訳ありません)でもありません。
ですので、法案ごとまたは個別の問題ごとにどちらの法案がいいだろうと考えているのですが、正直今回の選挙の結果は今のアベさんの下での自民党ではそれこそ「しょうがない」結果であると考えています。アベさんにはこの結果を重く受け止めていただいて、これからのことについて正しい判断をしていただきたいと思います。

前置きが長くなりましたが、憲法の問題に関して僕の考えなのですが、憲法は国民を縛るものではなく国の方針だったり、国家公務員や政治家を縛るものだと理解していますので、これをわざわざ選挙の争点にして政争の具にすることが本当に正しいことなのかが疑問でしたので、コメントいたしました。

手続法が定められ、一応憲法改正に必要な条件は満たしていますが、「これが新しい日本の憲法である」といえるものを与党・野党を問わずに話し合っていただいて、それを我々国民に提示していただいて国民投票で決める、ということが一番いいのではないかと思うのです。


  • Posted by 原
  • at 2007/07/31 22:26:54

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