活動報告

選挙ボランティアと圧力団体の「勧め」

  • 米山 隆一
  • at 2007/4/05 10:05:27

 先日まで、1週間程の間ボストン時代の友人Aさんがボランティアで選挙を手伝ってくれていました。彼女はこの5月から日本で就職するのですが、就職前の貴重な春休みを選挙の手伝いに使ってくれました。大変有難う御座いました(写真は微妙に顔を隠したAさんです)。

 さて、我田引水で恐縮ではあるのですが、私は、学生の方でも、一般の方でも一度、「選挙ボランティア」をやってみることを、結構本気で「お勧め」します。

 理由は三つあります。一つは、「選挙ってこんなことやっているんだ」と言うことが分かることです。何事もそうですが、外で見るのと中で見るのでは、随分違います。「選挙」は民主主義の縮図ですから、大げさに言うならそれは「日本の民主主義の現状」を理解することでもあります。それは知的好奇心の満足と言う点でも、自らの社会の実情を理解すると言う点でも、意義のあることだと思います。

 第二の理由は、「実際結構楽しい」ことです。「嘘だろう」と思われる方も多いと思うのですが、選挙事務所は大体何処でも人手が不足しています。外から働きに来た方は「歓待」されるのが常で(但し、居付いてしまうと、こき使われます、すみません-苦笑)、「必要とされる充実感」を味わえることほぼ請け合いです。又選挙事務所はほぼ例外なく「一致団結エイエイオー」を旨としています。人間そういうのは大概楽しめるもので、ボランティの方の感想は多くの場合「楽しかった」となります(そうですよね、Aさん?)。

 最後の三番目が最もまともな理由なのですが、民主主義と言うのは、「必要と思うことは、思った人が主張する」事を前提としています。格差問題でも医療問題でも教育問題でも少子化問題でも、貴方が「こうあるべきだ」と思ったことは、声に出して政治プロセスに乗せなければ、「無いもの」として扱われて、決して実現しません。そして政治プロセスに乗せるには、代表制民主主義をとる日本においては、「政治家」にそれを語らせなければなりません。勿論その第一歩は、「きちんと判断して投票すること」です。ただこんなことを言うと、怒られてしまうのですが、投票においては、貴方の1票はあくまで「1票」です。それに対して選挙ボランティアを行った場合、貴方はその政治家に10票、100票をもたらす存在になりますから、貴方の要望はその政治家にとって10倍も100倍も重みを持つことになります。
 
 そんなことを言うと「それは圧力団体になれと言うことか!」と怒られる方もおられると思いますが、それに対する私の答えは、「その通り!」です。前述したとおり、民主主義は、「自らの要望は自ら主張する」事を前提としています。昨今「一般市民の声が政治に反映されないこと」が問題視されていますが、それは実は「一般市民自身が、自ら労力を払って政治に参加していないこと」の当然の帰結だと、言えなくもありません。政治を一部の利益団体から市民の手に取り戻す最良の方法は、市民自身が政治に参加して「健全な」圧力団体となることだと、私は思います。

 その第一歩として、標題の通り、「選挙ボランティア」を行うことを、私は「勧め」ます。因みに「選挙ボランティア」先は自らが是とする政治家なら勿論誰でも良いと思いますが、もしご縁があれば、是非とも「よねやま隆一事務所」に参加していただければ と思います。貴方の払う労力は、貴方の意見が(勿論取捨選択の上で)10年後の国政に反映されることで、きっと何倍にもなって返されるでしょう(少なくとも私はそう信じています-笑)。最後は無理矢理で申し訳ありません。


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コメント

果たして、本当に日本に『圧力団体』が根付くのだろうか?

日本には『利益団体』『エセ団体』は多くあるが、真の圧力団体なんか存在しない。

圧力団体の結成や運営のノウハウもない。

日本の国益の為に、日本にも真の圧力団体ガあっていいはずである。

今この時期に、アメリカのホンダ議員のいわゆる『従軍慰安婦謝罪要求決議案』も、中国と韓国の圧力団体に屈服したからであるのは明白だし、『朝鮮総連』と言う圧力団体に、民主党左派や社民党は屈服してきたのも明白である。

  • Posted by ,
  • at 2007/04/05 10:29:55

米山さんの選挙はまだだと思いますが、もしお差しつかえなければ、例えばこちらのAさんはどちらの選挙のボランティアをなさったのですか? 

  • Posted by B男
  • at 2007/04/06 01:03:43

B男さん、コメント有難う御座います。

 御指摘の通り私の選挙はないのですが(何時になるでしょうね?)、現在米山事務所は新潟県議会議員選挙の応援・対応で忙殺されています。新潟県議会議員選挙で新潟五区内には、長岡、小千谷、魚沼・川口、南魚沼・湯沢の4つの選挙区があり、このうちの長岡・出雲崎、小千谷、魚沼・川口で選挙になっています(南魚沼・湯沢は定員2名に立候補者2名で、無投票当選が決まりました)。第5選挙区支部長の私は、この3区全てで、自民党候補に勝っていただかなければならないわけです。

 因みにAさんは、選挙応援でもぬけの殻となっている米山事務所の事務を手伝っていただくと共に、長岡の星野事務所に応援に行っていただきました。大変しっかり働いていただき、星野事務所からも感謝され、私としては大変たすかりました。改めて御礼を言いたいと思います。B男さんも、次の選挙のときにでも、いかがですか(笑)?

  • Posted by 米山 隆一
  • at 2007/04/09 01:07:11

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