自民党の赤池議員が、名古屋市の中学校の前川前次官のの講演について文部科学省に紹介したのみなく、文科省が東宝とタイアップして作成した映画「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチフレーズ「友達に国境はな~い!」について、文科省に猛抗議していたことが話題となっています。

 赤池議員は、その理由は「(友達に)国境は歴然としてあり」「子供向けとはいえ、(友達に)『国境はない』という嘘を教え、誤認をさせてはいけない」からであり、「国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、地球市民、世界市民のコスモポリタンでは通用しない」のであって、自分なら「国境があっても、友達でいよう」としたと説明しているとの事です(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180324-00000007-sasahi-pol)。

 私ははっきりと申し上げたいと思います。「少なくとも私と、恐らくはちびまる子ちゃんにとって、友達に国境はありません。私達にとってそれは常識です。あなたがそれを嘘だと考えるのは自由ですが、私達にとってそれは非常識です。押し付けないでください。」と。

 多少なりとも海外で働いた経験があるものとして、私にも海外の友人はいます。アメリカ人の友人と付き合っていれば、時には「おおアメリカン!」と思う事はあります。しかし当たり前ですが、人柄の信用できる気が合う友人は、「おおアメリカン!」と思う事があっても変わりなく友人です。一方この日本で誰とでも仲よく暮らしている私にも(苦笑)、正直如何なものかと思う人柄の気の合わない日本人の知人はいます。そういう知人と付き合っていれば、時には「おお日本人!」と思う事もあります。しかし、これまた当たり前ですが、いかがなものかと思う人柄の気の合わない知人は、「おお日本人!」と思う事があっても、相変わらずいかがなものかと思う人柄で、相変わらず気が合いません(苦笑)。私にとって、ある人と友人になれるかどうかにおいて最も重要なのはその人の人柄と自分との相性で、その人が所属する会社や、組織や、政党や、国家は、その人の属性を示す副次的な一材料にすぎません。私にとっては、恐らくちびまる子ちゃんにとっても、「友達に国境はな~い!」はあまりに当たり前の常識なのです。

 では何故、赤池議員は、文部科学省に猛然と抗議し、今尚頑としてこれを否定しているのでしょうか。その理由は、赤池議員にとっては、ある人と友人になれるかどうかにおいて最も重要なのは、その人が所属する会社や、組織や、政党や、国家であって、その人の人柄や自分との相性は、その人の属性を示す副次的な一材料にすぎないからだと思う他ありません。
 いや、もしかすると流石に赤池議員にとっても、自分の是とする人柄や自分と相性の合わない人とは友人になりづらく、日本の子供達のすべてが、自分の是とする人柄の、自分と相性の合う「日本人」になるよう教育したいと思っているからなのかもしれません。
 そのような教育の在り方に、私は心底慄然とします。

 もう一度私は、はっきりと、そして恐らくは同じ常識を共有しているちびまる子ちゃんに敬意を表して「踊るポンポコリン」の曲に合わせて、申し上げたいと思います。

圧力鍋からボワッとインチキおじさん来ても~♪
いつだって、忘れな~い♪ 友達に、国境はな~い♪
そんなの常識~♪
ぱっぱぱらりら
・・・
おーなかで笑うよ~♪


  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
トラックバックURL :
http://www.election.ne.jp/tb.cgi/99854

エレログTOP | エレログとは | 運営会社 | 免責および著作権について | お知らせ

政治家ブログ”エレログ”地方議員版ができました。参加お申し込みはこちらから

政治家専門サイト ele-log 国政版 お申し込み 政治家専門サイト ele-log 地方版 お申し込み
国会議員、都道府県知事、市区町村長、都道府県議、市区町村議、および立候補予定者専用

Copyright by Promote committee of Online-Election.,2001-2007, all rights reserved.
ele-log and the ele-log logo are registered trademarks of
Promote committee of Online-Election