活動報告

  維新の党の創設者である橋下氏が「国民の多くは安倍政権打倒を望んでいない。安倍政治の悪いところ、不十分なところを正す政治を求めている。希望の党と維新はここの認識を誤ってはならない。安倍政権と切磋琢磨し政治を前に進める。そいう野党の姿が評価されれば政権交代も可能になる。反対、政権打倒を掲げても国民は付いてこない。」とツイートし、多少なりとも話題を呼んでいます。

 この様な私的ツイートにコメントは不要なのかもしれませんが、「なんだかなぁ。」という想いを禁じえませんので、敢えてコメントさせて頂きます。

 私は知事として中立の立場ですし、今現在国民の多くが自民党安倍政権を支持し、それ故に選挙で勝ったことは何ら否定するものではありません。
 しかしながらこの状況は、私が子供の頃、プロ野球と言えば巨人の実力と人気が圧倒的であり、それ故に国民の多くが巨人ファンであったことに近いように思います。当時確かに多くの人が、巨人が負けると不機嫌になり、巨人が負ける事を望んでいませんでしたが、だからと言ってそれは最初から他のチームが巨人に勝たせようと出来レースの試合をして欲しいと思っていたのではなく、あくまで、それぞれのチームが真剣に優勝を目指し、その中で巨人が勝って欲しいと思っていたと、私は理解しています。
 最初から巨人が勝つのが球界のためには一番、自分は、善戦はしても2位、3位でいるのがいい、それをもって切磋琢磨とすれば十分だなどと思って出来レースで試合をするくらいなら、それはもう野球とは言えず、いっそ試合などせず、チームを解散して巨人軍に入って正々堂々切磋琢磨するのが潔い在り方だと思います。

 政治も同じだと思います。如何に今自民党安倍政権が圧倒的に多数を有しているとは言え、しかし各党各政治家は、当然自分ならより良い政策を実現でき、天命を得ることができれば、政権を得、総理大臣として国政をリードしたいと考えているものと思いますし、民主主義政治はその真剣勝負があってこそ、お互い緊張感をもってより良い政治が実現できるのだと思います。
 最初から政権を取る気がない、ただただ時の政権与党を支え、ほんの少し修正したことをもって切磋琢磨だと言い繕ってよしとするなどという出来レースの野党は、いっそのこと選挙になど参加せず、さっさと解散して与党に合流し、与党内部で正々堂々と切磋琢磨するが潔い在り方だと思います。

 これまでひたすら出来レース路線を走ってきた野党の議席が増えたか減ったかは直近の選挙結果から明らかなのですが、その事実を眼前にして尚出来レース路線に進むことを勧める無責任なアドバイスに従う政党があるなら、その運命は自明と思います。
 今後の両党の行方を、中立の立場で、興味深く拝見しようと思います。


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