毘沙門天の御利益

  • 米山 隆一
  • at 2007/2/28 14:29:47

 先のブログで私が3月3日の浦佐毘沙門堂裸押し合い大祭に参加する為に、肉、魚、卵、牛乳等々を絶っていると書いたことを覚えていらっしゃるでしょうか?

 その節制は、現在も続いています。どんな節制でも恐らく同じなのでしょうが、最初の1週間はやる気で何とかなって、次の2週間がものすごくつらくて、そこを超えるとなんとなくその状況に慣れてしまうと言う感じです。現在余すところ後1週間足らずで、私は相当程度に「にわか菜食」に慣れてしまっています。

 因みに、このにわか菜食を行う中で、私は図らずも「都会と地方」の違いを認識させられました。現在大学に職がある関係で週何度か東京に行くのですが、東京では、探しさえすれば「ベジタリアンレストラン」と言うものがあります。それで商売が成立すると言うだけで驚いてしまうのですが、私が食事をしていたとき、なんとそのレストランで「合コン」が行われていました。ここの「ベジタリアン料理」は美味しいには美味しいのですが、あくまで「ベジタリアン料理として美味しい」のであって、若い男女6人が始めての食事の場所にこのレストランで合意できたと言うのは、私の感覚では奇跡に近く感じられます。「いやさすが都会はいろんな人がいるわ。商圏がでかいと商売の質が違ってくるよね」と、小麦蛋白質グルテンで作った餃子を食べながら私は思ったものです。

 その1週間後の25日、今日から水行の始まりと言うことで、毘沙門天の講中である毘翔会の皆さんと御一緒させていただきました。写真の通りの半裸姿で、境内まで練り歩き(外気温は、恐らく3−4度だったでしょう)、そのまま境内にある外気温より冷たいのではないかと感じられる清めの水の中に、ドカンと肩まで使って、「オンベイ・シラ・マンダヤソワカ」と「ゆっくり」3回唱えました。水に浸かっている間は「冷たい」と言うよりは「全身を水に締め付けられて痛い」と言う感覚で、「鯨を採りに行って南氷洋で海に落ちたらきっとこんな感じで、あっという間に死ぬんだろうな」と少々縁起の悪いことを考えてしまいました。ただ水から出てしまうと、外の方がむしろ暖かく感じるのと、恐らくはアドレナリンが出たのとで、すっかり寒さは感じない上に妙に元気になって、水行後も皆さんと非常に楽しく過ごさせていただきました。

 その中で、地元選出の市議会議員関常幸さんが、「これはなかなか得がたいイベントなんだから、境内近くの街並みを昔に戻して、「毘沙門店水行ツアー」をやったらきっといけるよ。と熱く語っておられました。実際その手の体験ツアーは各地で盛況で、浦佐で1週間(3日間?)、昼はスキーを楽しみ、夕方ははっぴ姿で昔風の街を散策して御茶と団子を味わい(菜食です!)、夜になったら精進料理を食べて水業を行い、無事1週間勤め上げたら神社からそれを証する御札を受け取って、3月3日の御祭りに参加できる、と言うツアーを組んだら、それなりの参加者が見込める様に思います(楽しそうでしょう?)。先の「ベジタリアンレストラン」は人口1000万人を超す東京を商圏することで、比較的特殊な商売を成立させていました。地方のこれから商売を考える上でも、意識的に「強烈な個性」を持たせることで、東京にとどまらず日本全体を商圏とする工夫が必要なのだと思います。

 さて、掲載の写真は毘翔会の皆さんと、私自身のなまっちろい裸です。この行を始める前は私は連日連夜の宴会料理で結構ぷよぷよだったのですが、菜食のおかげか毘沙門天の御利益か、少しは見れる状態になっています(実は「1週間水行ダイエットツアー」が最も売れると思うのですが、いかんせん「裸押し合い」は女人禁制です−裸での女性の参加は・・・流石に無理ですから)。毘沙門天様の御利益が地域と、地域の皆さんと、そして勝手ながら私自身にもたらされることを、これから1週間(既にあと4日ですが)冷たい水の中からお祈りいたします(笑)


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