活動報告

 先のブログ記事に対する20代新潟県人さんへのコメントが長くなりましたので、稿を改めて記事にさせていただきます。

 20代新潟県人さん、コメントありがとうございます。

 おっしゃる通りだと思います。

 汚染水対策はどう見ても全く目鼻がついていないどころか現状把握さえ十分でなく、如何にオリンピックの前とはいえ、「7年後には絶対大丈夫」などと根拠もなく明言するのは、無責任のそしりを免れないものと思います(政府の推定でも、凍土壁の確立に6年かかるとのことですから、そもそも最初から矛盾しています)。

 東北に限らずこの新潟でもそうでしたが、危機に瀕した時の一人一人の日本人の冷静な対応には定評があります。私たちは、自分たちが「なすべきこと」が分かっているとき、どんな時でも、冷静に、他人を慮って、それを実行できる国民なのだと思います。

 問題は、「なすべきこと」が必ずしも明らかでない時、それをきちんと提示するリーダーがいないことではないでしょうか。今回の汚染水問題は、私たちだけでなく、世界中にとって初めての事態で、「何をなすべきか」わかっている人はいませんし、本当のところ正解はないのでしょう。
しかしそれでも事態を収拾しなければならないのですから、リーダーは、

① 現状の理解が十分でないことを認めて、現状の理解に全力を傾ける。
② 最終的に「完全な理解」は不可能なので、①を踏まえて、何が分かって、何が分からないかを伝える。
③ 最終的に「完璧な解決法」は不可能なので、②を踏まえて、何ができ、何ができないかを伝える。
④ ③を踏まえて、利益を受ける人のみならず、不利益を受ける人にも十分な説明をしたうえで、その解決法を、責任をもって実行する。失敗した場合は、全責任を負う。

をする必要があるように思います。

 ここには、「不完全を認める。」「不利益を受ける人がいることを認める。」「失敗を認める。」「それらを前提に、しかし説得する」と言う日本人が最も苦手とすることが含まれています。逆にこれを正面から受け止めず、「完璧な理解」「全員に利益となる対策」「絶対の成功」を前提としてしまうと、そんなことは実際にはできないのですから、「絶対大丈夫」と言って批判をかわしながら、実行に着手しないまま漫然と時がたち、結局は目の前で起こったことにその場しのぎの対応を繰り返し、そして誰一人責任を取らないことになってしまいます。そしてそれこそが、今まさに福島で起こっていることだと、私は思います。

 現政権には、是非、責任ある、現実的対応を求めたいと思いますし、自分自身、出来るタイミングで、出来る立場で、全力を尽くしたいと思います。


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コメント

安全は大好きだ。神話も好きだ。安全神話作りは得意で、すぐに信じられる。広めるのもたやすい。
我が国の国策は、安全神話と深く関係しているに違いない。
だが、最悪のシナリオを想定するのはひどく難しい。恣意(本音)の人ならそうなる。
これは、平和ボケのようなものか。

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるし、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はないのか。
人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。成り行き次第。

>親戚のじいちゃんはガ島で地獄を見てきた。 
>「あれは決して国のために尊い命を落とす姿じゃ無かった」という言葉を忘れない。
兵卒は優秀。参謀は愚鈍。日本語脳の定めであるか。理不尽に耐える心を養うべきか。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。

不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。 
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

わかっている、わかっている。皆、わかっている。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
十二歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養 (洞察力) がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
我々は、自らは望むことなく危機に陥る民族なのか。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/ 
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/




  • Posted by noga
  • at 2013/09/06 02:26:36

原発に対する泉田知事の対応はパフォーマンスにしか見えません。

  • Posted by 新潟県人
  • at 2013/09/26 23:44:19

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