私の最終演説の原稿です。まだ完成版ではなく、話している間に変わりますが、たとえ完全でなくとも、皆さんにご覧になっていただきたいと思ってアップしました。今日一日、全力で頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

-------以下本文--------

 皆さん、お早うございます。日本維新の会、米山隆一です。選挙戦、最終日となりました。端的に、皆様にお願いいたします。私を国会に、送ってください。

 私は8年間、選挙活動をしてきました。3回、落選しました。今度が4度目の挑戦です。私はこの8年間本当に多くの方に支えられてきた、心から感謝しています。そして同時に、私ははっきりと言えます。8年間私の心には、初めて選挙に出たときから変わらない志が、燃え続けている、私たちの手で、この新潟の、日本の今目の前にある問題を解決し、私たちの手で、この新潟の、日本の未来を創りたい、そういう気持ちが、私の中に燃え続けているんです。そしてそれは裏を返せば、日本の政治は、私が8年間抱き続けた想いを、何一つ解決してこなかったということなんです。

 皆さん、私は最初の選挙の時から、医療、年金、介護制度を、直さなければならないと言ってきました。中央と地方の医療の格差、命の格差を、なくさなければならない。そういってきました。年金の不公平を是正して、どの職業の人でも、年金だけで暮らせるようにしなければならないと言ってきました。介護の不足を解消して、介護を必要とするすべての人が、介護を受けられるようにさせてほしいと言ってきました。でも、どれも、何一つ、解決していません。
 この8年間、最初の4年は自民党が、次の4年は民主党が政権を取り、そして今、再び自民党が政権を担っています。しかし、医療の地域間格差は、広がる一方です。年金はあれほど問題になったのに、忘れ去られています。介護は、何年も手つかずのままです。私たちの命の格差が、老後の格差が、介護の格差が、8年間、放置されています。だから私は訴えています。私を国会に送って、私に、地域に人口に比例した医師が割り当てられる制度を、年金制度を統一して職業に関わらず掛け金に応じてきちんと暮らせる制度を、そして介護を必要とする人が皆必要な介護を受けられる施設と制度を、作らせて、医療年金介護の問題を、解決させてほしいんです。
 だからみなさん、私を国会に送ってください。

 皆さん、今回の選挙、安倍ノミクスに対する審判だと、言われています。私は、最初の一歩としては、悪くないと思います。下を向いていた国民が上を向いて、経済指標が改善した、それは率直に評価されるべきです。
 でもみなさん、私はもう一度はっきりと申し上げたい。安倍ノミクスは、何一つ問題を解決していないと。
安倍ノミクス第一の矢大胆な金融緩和、それは要するに日本銀行がお札をすることです。安倍ノミクス第二の矢機動的な財政出動、それは要するに公共事業をすることです。政府は民主党政権下で5兆円だった公共事業を、10兆円に増やし、それをさらに20兆円に増やして、総額200兆円の公共事業を10年間やり続ければ、景気が良くなって、給料が増えて、あらゆる問題が解決すると、言っているかのようです。
 しかし、これでは何一つ、問題は解決しません。先ほど申しました、医療・年金・介護の問題は、勿論、解決しません。それどころではありません。今国にはお金はありません。200兆円の公共事業費は、全て子供たちからの借金です。増え続ける医療・年金・介護に何の手も打たず、更には公共事業で借金を膨らませる、それでは、日本全体の財政が、デトロイト市のように破綻してしまいます。日本全体が破たんしたら、景気の回復も給与の上昇もあり得ません。だから私は、医療年金介護制度改革できちんと負担を限定すると同時に、規制緩和をして、研究開発をして、自分たちの力で、経済を発展させるようにさせてほしいと、訴えているんです。そしてその経済発展が、働く皆さんの下にもたらされてこそ本当の景気回復が実現するのだから、ブラック経営を排除して、働く皆さんの残業代が支払われて、そして家庭と仕事を両立できるための対策を打たせてほしいと、訴えているんです。
 だから皆さん、私を国会に送って、この問題を、解決させてください。

 皆さん、私が最後にもう一つ、お伝えしたいことがあります。
国を創るのに、道路も橋も、大事です。しかし私が再三述べているように、時として医療や年金や介護は、道路や橋よりも、大事です。しかにそれよりももっと大事なものが、あります。それは、教育です。国を創るのは、道路よりも橋よりも、人です。次代を担う子供達です。子供たちにより良い未来を与えてあげたいと思う、大人の心です。かつては世界トップ水準だった日本の教育は、わずか10数年で、世界10位台にまで低迷しています。にもかかわらず、GDPに占める日本の公教育費は3.5%で、先進国平均の5%、額にして7兆円ほど低いままです。要するに私たちは、他の国が教育にかけるお金を、これから公共事業にかけようとしているんです。それで本当に、日本の未来が、子供たちの未来が、創れますか?私は、日本の子供達には是非、世界で活躍できる世界一の教育を受けてほしいと思います。その為には、先生の質、数、そして教育の仕組みを、作り直さなければいけません。
 皆さん、私は、魚沼市、合併する前の湯之谷村、冬3mの雪が積もる寒村の養豚農家の息子です。その中で、私の両親は、本当に寝る間も惜しんで働いて、そしてその得たお金で、私湯の谷から長岡の中学校に通わせてくれました。神戸の高校にもいかせてもらいました。東京の大学も卒業させてくれました。だから私は、アメリカで働き、今こうしてここに立っていられるんです。でもそれは、みな同じでしょう。そして多くの日本人が、そうしてきたんでしょう。小林虎三郎、米百俵の有名なエピソードがあります。戊辰戦争で敗戦のさなか、みんなが腹ペコだったとき、隣の藩から長岡藩にコメが百俵送られてきた。その時小林虎三郎は、こういったんです。「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる。」私も皆さんに同じことをお伝えしたい。「10兆円で道路を作れば、今日の仕事はできる。しかしそれは、1年で消える。しかし、医療年金介護制度を創れば、明日の安心につながる。明日の20兆円円になる。規制緩和をして、産業を育成して、働く環境を改善すれば、明日の仕事につながる。明日の30兆円になる。そして何より教育に当てれば、子供たちが、この新潟の未来を、日本の未来を創ってくれる。それは、明日の100兆、1000兆になる。」と。
 だから皆さん、その改革をするために、私を国会に送ってください。

 皆さん、国会に送っていただければ、私は必ずそれを実行します。私は8年間、どういう法律を作って、誰を説得して、同実行するか、考えてきました。だから、きっとできます。野党の私たちに提案を100%実現する事は無理でしょうが、しかし5%、10%から始めることは出来ます。一度でだめなら、皆さんの意見を聞いて、案を作り直して何度でも、提案しまう。5%、10%から初めて、いつか100%になれるよう、全力で頑張ります。
 どうか、新潟の未来、そして日本の未来を創るために米山隆一国会に送っていただけますことを、心よりお願いして、私の最後のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


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コメント

この思いがもっと多くの人に伝わって欲しかったですね。

今回の選挙でも不安しか残りません。

本当に日本は大丈夫なのでしょうか?
余りにも子供達の未来を切り刻んでいるとしか思えません。

  • Posted by 未来泥棒
  • at 2013/07/22 13:17:46

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