越後ワイン・夕張ワイン

  • 米山 隆一
  • at 2006/9/20 01:25:36
 南魚沼市大和地区で、葡萄収穫祭、ワイン祭りに参加しました(http://www3.ocn.ne.jp/~ewine75/)。天気も良く、秋風に吹かれながら昼から地元で取れた特産物をつまみながらワインを傾けると言う、とても贅沢な一日になりました。
 このワイナリーは、レストランも併設されており、おしゃれで美味しいスポットとして繁盛しています。又、ワイン作りにおいては、冬積もった雪を夏まで保存することで、エネルギー代をかけずにワインの保冷をすると言う工夫も凝らされています。運営は、官民共同の第3セクター方式で行われていますが、出資の中心は地元の種村グループで、県会議員の種村先生が代表となって経営しておられます。ご同席の方に、種村先生が代表となられた経緯をうかがうと、「いやー当時種村は会社を運営していて、比較的経済的に余裕があったんで、『言いだしっぺでもあるし、失敗した時自分で後始末できるのは種村くらいだから、あいつにやらせとけ』と言うことで決まったにだけなんだけどね」と苦笑しておられました。
 この点は、なかなかに示唆深いように思います。近年各地で地域振興を目的として官民一体の取り組みがなされていますが、必ずしも全てが成功しているわけではありません。話題の夕張市も、市が中心となって「夕張ワイン」、「夕張メロン城(http://www.city.yubari.hokkaido.jp/contents/7d481b0d060e38a/7d481b0d060e38a18.htm)」を含む様々な地域振興策を打った後の破綻でした。「夕張」に比べて知名度で遥かに劣る「越後ワイン」が軌道に乗ったのは、「雪国でワイン」と言う発想のユニークさと伴に、1.運営の中心が誰かはっきりしていた。2.中心が民間であり、「採算性」「サービス」というものを分かっていた。3.失敗した場合の責任の所在が明確であった。ことがあるように思えます。
 官民上げての町おこしと言うと、自治体が中心になることが、事務処理上も公平と言う観点からも望ましいように思えます。しかし、人間は「失敗したら自分が後始末をしなければならない」状況でないと、なかなか本気では取り組めないものだと思います。農業、観光、商工業と地域産業の振興の課題はたくさんあります。そのどれもが、「自らの責任で取り組む」人がいて初めて成功するものでしょう。政治の役割は、その人たちが、自由にそして公平に、腕をふるう機会を得られる枠組みを、教育を含めて作ることだと思います。
 まもなく誕生するであろう新政権が、そんな社会を作っていく第一歩となればと思います。
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