明治期の外交官、「加藤恒忠」は俳人・正岡子規の伯父にあたる、郷里松山の人々に推され選挙に出て代議士となった。当選して上京するとき、加藤は駅まで見送りに来た地元の加藤恒忠> 町村長らに言った、「僕はとくに松山のために働くつもりはないからね」と。清廉な人柄に感心した人、恩義をもう忘れたかと憤慨する人・・・。選挙で味方した人が選挙後には、腐敗への誘惑者という怖い敵になる。選挙の開票日とは相手候補との戦いの終わった日であるとともに、「忘恩」を毅然と貫けるか、味方との戦いが始まる日でもあるのだ。「こんな政治家が一人や二人あってもいいはずだ、一生金も作らず、立派な文化人であった・・・」と。東に、西に、腐敗した県知事のニュースが続く今、民俗学者の柳田国男が回想録『故郷七十年』に書いたことを今日の読売新聞朝刊コラムが引用していました。
  政治家にとって「選挙」が全てといっても過言ではありません。その選挙でお世話になった人々に恩義を感ずるのは当然のことであり、またそれが人の道(倫)とさえ思っています。さもなくば次の選挙では到底当選できないと本能的に恐怖するのです。それなのに「恩を捨てろ(忘恩)」とは政治家にとって極めて難しい指摘です。「忘恩を毅然と貫けるか」とは身を裂くくらいの注文です。しかし時にはそれをやり抜く勇気を持たなければならない、「味方との戦い」も堵さなければならない、甚だ自信はありませんが、柳田国男のことばを今日は一日反芻していたところです。



人気ブログランキング
↑↑↑ 『応援クリック』お願いします。
  • コメント (3)
  • トラックバック (0)
トラックバックURL :
http://www.election.ne.jp/tb.cgi/3621

コメント

政治家特に国会議員は、祖国と全ての同胞の為に尽くす事が、背はになった人や支持者に対する最大の「返礼・恩義」ではないでしょうか。 原田先生が、生きた見本を国民に示してください! ごねて審議拒否を平気でする民主党構成員やその支持者に、この先生のコメントを聞かせてあげたいですね。

  • Posted by エミュー
  • at 2006/11/19 10:22:02

私にとってこの一年で一番長い日が終わりました。 福岡は残念でしたが、沖縄は守られました。 私的にはこの結果にまずまず満足しております。

  • Posted by タケ坊
  • at 2006/11/19 23:16:22

「忘恩」の必要な相手は支持者以外にもいるのではないでしょうか。 原田先生には受け入れがたい事でしょうが、 私が真っ先に思い浮かぶのが『山崎拓』氏です。

  • Posted by マフィン
  • at 2006/11/20 08:44:39

エレログTOP | エレログとは | 運営会社 | 免責および著作権について | お知らせ

政治家ブログ”エレログ”地方議員版ができました。参加お申し込みはこちらから

政治家専門サイト ele-log 国政版 お申し込み 政治家専門サイト ele-log 地方版 お申し込み
国会議員、都道府県知事、市区町村長、都道府県議、市区町村議、および立候補予定者専用

Copyright by Promote committee of Online-Election.,2001-2007, all rights reserved.
ele-log and the ele-log logo are registered trademarks of
Promote committee of Online-Election