前回、法科大学院修了者のうち未修者(大学法学部等で法律を勉強した経験がない人たちを指す。この集団の成績こそが法科大学院教育の真価を計ると言われている。)の新司法試験合格率が下がっていることを書きました。詳しい統計を紹介しましょう。平成19年に修了した未修者の32.55%が試験初回で合格したのに対して、20年修了者のそれは23.67%に落ち込みました。理由は、法科大学院における教育水準が下がった…
平成20年新試験合格者数2065人の持つ意味をさらに読み解きます。受験した五つの階層の中で突出して合格率が高いのが、平成20年修了の既修者(51.3%)であることは既に述べました。合格した人たちが今回巣立っていったことにより、この階層の平成21年の合格率がどうなるのか注目されます。なぜならば、もし18年修了既修者や19年修了既修者と同じく30%台に下がれば、結局、法科大学院における教育の効果によ…
9月の新司法試験合格者数の発表につづいて、11月には旧司法試験の合格者数が、12月には司法修習生考査試験(いわゆる二回試験)の不合格者数がそれぞれ発表され、法曹養成制度の欠陥を物語るいくつかの出来事が拙著『司法の崩壊』の発刊後に起こりました。
まずは司法試験委員会が事前に公表した目安“2100~2500人程度”を下回る2065人を合格させた平成20年新司法試験。この試験の受験者は次の五つの層から…
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