国会が閉幕し、参議院選が事実上スタートした。2005年の総選挙では、マスコミがあおった刺客報道によって小泉旋風が吹き荒れ、マスコミ各社は選挙後、悪乗りしすぎた刺客報道に対する反省を一様にもらした。私は大学でマスコミ論の授業をもっているが、講義では、2年前の選挙を事例に、ワイドショー政治の問題点について論じてきた。
今回の参議院選の最も大きなポイントの一つは、2年前の衆議院選挙報道の反省がどう生かされるかという点である。政府が流したいと押し付けてくる情報をどう料理し、どう伝えていくかはマスコミの腕にかかっている。
選挙前の報道は選挙結果を大きく左右するので細心の注意を払わなくてはならない。政府は原爆発言で辞任した久間大臣に関する報道を早く打ち切らせ、世論の関心をそらすために、小池百合子氏を新防衛大臣に起用してみせた。テレビはその策略にまんまとのってしまったようだ。各番組では、久間氏の責任の執り方に対する論評はそっちのけに、スタジオに小池氏を呼びインタビューし、自民党広報を生で垂れ流しさせる時間を作った。松岡大臣の自殺の後就任した赤城新大臣の場合、こんなテレビ出演はあっただろうか、と首をかしげる報道ぶりであった。
どうやら小池百合子大臣は、今回の選挙でも扇動報道の刺客としての役割を演じ始めたようだ。テレビ各社は2年前の選挙の轍を二度と踏まないよう、自民党広報との距離感をしっかりと保ち「広報」ならぬ「報道」に徹していただきたい。
◆加藤さんのマスコミ学は面白いことでしょう。選挙が終わりましたら、授業の一部でも掲載して戴ければと思います。
隣の群馬は知事選と一緒のようです。伊那谷から木霊することを期待します。身体にくれぐれもご留意なさって・・・。
さて、参院選挙の投票が3週間後に迫って来ました。この時期に「危険水域」とも言われる支持率2割台まで下がったのは、安倍首相には大きな衝撃だろうと見る向きが強いようです。
今回の調査で内閣を支持すると答えたのは28%。
「宙に浮いたり、消えたり」の年金問題が噴き出し、松岡前農水相の自殺も重なった5月下旬から支持率は下がりだし、それでも3割を切ることはありませんでした。
他のメディアの世論調査でも同様に不評が広がっているそうです。
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